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兵庫県朝来市芝ヶ端古墳で平安末奔軍墨書砥石(長さん)

今回は、古墳の有る兵庫県朝来市の遺跡で
中世成立とみられている、漢字で「奉軍」
にも見える黒い模様の有る砥石が出土した
との紹介である。

奉霓虹(奉日本)と書き京都の朝廷を崇拝
する祭祀用に、中国から南宋王朝期に渡来
した中国人が使用した物品の遺物

の疑いが在る。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
63325_1_和賀向山1号墳・芝ヶ端古墳・芝ヶ端遺跡・芝花古墳群.pdf
 発掘報告書の表題は以下の通りである。
兵庫県文化財調査報告第329冊
和賀向山1号墳・芝ヶ端古墳・芝ヶ端遺跡・
芝花古墳群、2008年3月、兵庫県教育委員会。
 遺物はこのうち、芝ヶ端古墳で出土した
との事であるらしい。
 発掘報告書冒頭例言によると遺跡の場所
は、兵庫県朝来市和賀字芝ヶ端108-7、
108-8。遺物が出土したのは発掘報告
書末尾抄録によると西暦1999年前後の
事のようである。
 遺物の成立年代は、発掘報告書第41ペー
ジ付近の記載により、古墳東の盛土より出
土し、古墳期よりは後のもので、中世程度
と漠然とみられているようである。平安末
程度と仮に仮定し、以下に論じる。
 遺物の写真は発掘報告書の写真図版第
30の最下段にある。遺物にK-S2との
旨、ナンバリングされている。両面の写真
が並んでいるが、模様は右側の写真の面に
有る。

芝ヶ端奔軍.gif

 上図のように写真の左によったところに、
上下に帯状に、いっけんすると「奉軍」・
「奉暈」のように見える模様がある。
 大局将棋に右軍・左軍という名称の駒が
存在するが、奔軍という駒名は、在りそう
だが余り知られてい無い。平安期の将棋と
は無関係であろう。
 それにしても、特に第2字が難解で、
下部は鬼や男の下部のようにも見える。の
で更に調査の必要があり、マイクロソフト
のimeパッド等を駆使して読もうとする
と、

暈と霓とが、重ね書きされていると見ると
比較的説明し易い

事が判る。自然崇拝の祭祀用であろう。
大気現象を拝んだものであろうが。或いは
切れている部分に第3文字目が有って、

「奉霓虹」と書いて、南宋王朝期に中国か
ら渡来し、中国語を話す住民が、更に日本
の朝廷や天皇をも崇拝する祭祀を、日本の
朝廷を支持していたので当時行っていた

とも疑われる。webを見る限り「霓虹」
(「けいこう」又は「にほん」)は、最近
の「日本」表記のようなイメージだが。
日本の鎌倉時代より前には、既に有った事
を示す意義深い遺物が、兵庫県朝来市で、
出土していた疑いも、全く無いとは言い切
れないのではないかと私は見ている。
(2023/01/24)

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