SSブログ

長野県上田市信州大学構内で弥生末王奔墨書土器(長さん)

今回は、以前に「龍」墨書土器が出土したと
の旨紹介した表題の遺跡で、漢字で「王奉」
と読める墨書遺物も出土し、当たり前だった
かもしれないが、古墳初の「龍」墨書土器は、
渡来人の筆ではないかと解釈出来たとの旨の
紹介をする。
 遺物の写真は前回同様web上発掘報告書
の中で紹介されたもので、発掘報告書は、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている、
前回同様の件である。
 pdfファイル名、発掘報告書名、遺跡
の場所、出土した年は順に以下の通り。
pdfファイル名は、以下の通りである。
712_2_常入遺跡群下町田遺跡V.pdf
発掘報告書名は、以下の通り。
上田市文化財調査報告書第96集
常入遺跡群下町田遺跡Ⅴ信州大学
ベンチャービジネスラポラトリー棟の建設工事に伴う
常入遺跡群下町田遺跡第5次発掘調査報告書、
2004.3、信州大学・上田市・上田市教育委員会。
 発掘報告書冒頭の例言によると遺跡の位置
は、長野県上田市常田三丁目15番1号の、
信州大学繊維学部構内との事であり、遺物が
出土したのは、西暦2003年前後であると
の事であった。
 遺物の成立年代は、遺物の形から前回紹介
した「龍」墨書土器同様の、弥生時代後期か
ら古墳時代初めの頃とみられ、第91号竪穴
住居跡から出土しているとの旨が、この遺物
については同じく発掘報告書の、17ページ
付近に記載があると解釈される。
 遺物の写真は、前記の発掘報告書第2写真
pdfの、写真図版15の最上段左に在り、
遺物番号第91号竪穴住居跡(SB91)の
第17番とナンバリングされている、この物
品もたまたまだが、前回の「龍」墨書土器と
同様瓶型土器の首の部分の、破片のように私
には見える。

常入王奔.gif

上図のように、写真の下の方の左から右下へ、
漢字で今度は王奉と書かれているように見え
る、煤にかぶった部分に、さらに黒く書かれ
たように見える模様が有るという事である。
 王とは中国古代、三国鼎立時代の魏王朝の
王等を指し、龍と書いた信州大学構内に居し
た人物と共に漢字が書ける渡来人の筆であり、
本国の王を、信州大学近くの竜神同様、
弥生時代末から古墳時代初にかけて、奉じた
という事実が在るのではないかと私は疑って
いる。(2023/04/11)

nice!(7)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 7

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。