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長野県松本市生妻遺跡で平安初泰山墨書土器(長さん)

 今回は、長野県松本市の扇状地、生妻
遺跡で、平安初期成立とみられる甕型の
出土土器に、大きく「奉山」と読めるよ
うな、煤模様があるとの旨の紹介である。
 遺物の写真がweb上に公開されて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が
奈良文化財研究所発掘報告書デタベース
全国遺跡報告総覧に登録公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
8091_1_松本市生妻遺跡緊急発掘調査報告書.pdf
 発掘報告書の名称は以下の通りである。
松本市文化財調査報告No.89松本市
生妻遺跡、1991.3、松本市教育委員会。
 発掘報告書冒頭例言によると遺跡の場
所は、長野県松本市中山下和泉。遺物が
出土したのは西暦1989年前後の事の
ようである。
 遺物の成立年代は、発掘報告書第31
ページ付近の記載より遺物の形から9世
紀半ばの平安時代初と、推定されている
ように読み取れる。排水用溝とみられる
遺構から出土したとの事である。
 遺物の写真は発掘報告書写真図版の部、
第68ページの第2段目右に在って遺物
番号第106番との旨ナンバリングされ
ている甕型土器とみられる出土品である。

生妻泰山.gif

 上図のように、写真の左の縁に縦に大
きく「奉山」のように見える煤のような
模様がある。「奉」の字の左側は大きな
煤に覆われているように写真から見える。
が、模様が前面に来るような写真が撮影
されていたら、より興味深かったように
思う。松本市市内から見える付近の山を、
古代奉じた祭祀用なのかもしれないと私
は疑う。(2023/05/06)

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