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宮崎県小林市奈佐木城跡で戦国期山泰墨書土器(長さん)

 今回は、宮崎県小林市の奈佐木城跡遺
跡で、戦国時代の城の主郭から出土した
香炉の破片に、漢字で山奉と書いてある
ように見える土器遺物があるとの旨の紹
介である。
 戦国時代の山城でも山岳崇拝があった
ようである。
 遺物の写真がweb上に公開されて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が
奈良文化財研究所発掘報告書デタベース
全国遺跡報告総覧に登録公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
7738_1_二原遺跡1区・2区宮地遺跡1区宮地遺跡2区奈佐木城跡.pdf
 発掘報告書の名称は以下の通りである。
小林市文化財調査報告書第6集:二原遺跡1区・2区・
宮地遺跡1区・宮地遺跡2区・奈佐木城跡、
西暦2011年3月、小林市教育委員会。
 今回紹介する遺物は、このうち奈佐木
城跡で出土したとの事である。
 発掘報告書末尾抄録により遺跡の場所
は宮崎県小林市須木奈佐木字上奈佐木。
遺物が出土したのは西暦2000年前後
のことのようである。
 遺物の成立年代は、遺物は城跡の曲輪
1(主郭)で出土したが、発掘報告書第
55ページ付近の記載によれば香炉の破
片で、同じく発掘報告書第53ページの
記載によると、共出土した陶磁器の形や
銅銭の種類から室町時代~戦国時代成立
と考えられているように読み取れる。
 遺物の写真は発掘報告書写真図版第8
の中央段やや左寄りにある大きな写真の
遺物で、第21番との旨、ナンバリング
されている。

奈佐木城山泰.gif

 上図のように、香炉の破片とされる土
器の出土品の図で中央より少し上の、帯
の領域のやや左に、やや小さく漢字で
「山」と書いてありその下に、よりボヤ
ケて「奉」のようにも見える、煤模様が
ある。そこで全体として縦に、「山奉」
と読めるように私には見える墨書がある
ように私見する。なおその左にも、やや
大きく一文字「山」と書いてあるように
も見えるようである。宮崎県小林市の
上奈佐木の山城で戦国期に、霧島方面の
山々を崇拝する、山岳崇拝が有ったと疑
われると私見する。(2023/05/08)

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