SSブログ

19×19升目204枚制理想の摩訶大大将棋の調整(長さん)

前回のべたように、四段目の豹王を、端から4列目に置いた初期のゲー
ムでは、その豹王の相手一段目陣の破壊力が強すぎて、攻撃力過多の
ゲームになってしまい、攻守バランスの調整が失敗であった。そこで
昨日、豹王と禽曹を入れ替え、豹王が端から3列目に来るようにして、
豹王の相手陣最奥駒5枚、まとめ取り能力を薄くして、再度ゲームを
チェックした。すなわち、相手陣を見る形で、左辺の半分だけを表記
する形式で、初期配列は今度は以下のようになる。

一段目:玉将、提無、金将、銀将、銅将、鉄将、瓦将、石将、土将、香車
(ただし、”提無”の所には、左辺に提婆、右辺に無明を置く。)
二段目:酔象、盲虎、踊鹿、蟠臥、空升、淮古、空升、老嗔、空升、反車
(ただし”蟠臥”は左が蟠蛇、右が臥龍、”淮古”は左が淮鶏、右が古猿)
(また、”老嗔”は左が老鼠、右が嗔猪)
三段目:師子、麒鳳、馬麟、空升、飛龍、空升、猛牛、空升、桂馬、空升
(ただし、”麒鳳”の所には、左辺に麒麟、右辺に鳳凰を置く。)
四段目:狛犬、力金、羅刹、鳩夜、四天、大象、禽曹、豹王、山鳩、走兎
(ただし”力金”は左が力士、右が金剛、”鳩夜”は左が鳩槃、右が夜叉)
五段目:奔王、摩鉤、龍王、龍馬、角行、方行、竪行、横行、左右、飛車
(ただし”摩鉤”は左が摩曷、右が鉤行、”左右”は左が左車、右が右車)
六段目:歩兵、歩兵、歩兵、歩兵、歩兵、歩兵、歩兵、歩兵、歩兵、歩兵
()
七段目:空升、空升、空升、空升、仲人、空升、空升、空升、空升、空升
とした。ただし摩曷は、星座のやぎ座(羊)の中国名だが、web
では正しく表記できない。

そこでテストしたところ、今度は逆に、

攻撃力が不足

との結果になった。豹王の一段目の、5枚同時取り能力が弱まると、
そもそも、それに変わり得る駒が、無いのが理由であった。
攻撃側が多踊り駒中心の将棋は、敵陣最奥の駒まとめ取りの能力に、
攻撃力が大きく依存するため、ちょっとした変化で、様子が大きく
変わりやすく、調整はどちらかといえば不安定なようであった。
ともあれそこで、更に

(1)狛犬の成りを金将ではなく、大大将棋の一説のように、大象
に変える。このケースは5のみであるが、横と後ろ3方の計5方向に、
狛犬の1~3踊りとは異なり、大象では5踊りする。ただし前3方は
3のみの3踊りであり、狛犬の方が強い。
(2)仏教駒で、金成りにしていた、金剛、力士、夜叉、羅刹、鳩槃
を全部、大局将棋の成りの”四天(4のみだが八方4踊り)”に変える。

以上を更に変更し、相手陣一段目4~5枚取りの能力を持つ、四段目
配列駒を増やして、テストをやりなおしてみた。なお、もともと四天
と大象は、この新作将棋には加えてあり、動かし方のルールは、それ
らといっしょである。ただし、もともと生の駒での”四天”について
は、相手陣1段目へは到達できないため、敵陣1段目駒の、横まとめ
取り能力は、ほぼ無い。
そこで、実際にテストしたところ、今度は、摩訶大大将棋の仏教
5枚駒の成りを、摩訶大大将棋特有の金成りではなくて、狛犬を除い
て、八方四踊りの”四天”、狛犬は、前3方が3踊りで、横及び後ろ
3方が5踊りと、何れも横踊りが4~5升目の成り駒に増やすことに
よって、これらの新しい成り駒の強い攻撃力の寄与が加わり、

上記配列の、204枚制将棋の攻守のバランスは、今度はだいたい
取れる事が判明した。すなわち、上記をルールに更に加える事により
調整は、ほぼうまく行ったと考えた。

なお、以上の調整により、この将棋の成りは結局以下のようになっている。

一段目:自在、教法、奔金、奔銀、奔銅、奔鉄、奔瓦、奔石、奔土、金将
(ただし、”教仏”の所には、左辺に教王、右辺に法性を置く。)
二段目:王子、奔虎、方行、蛇龍、空升、仙母、空升、蝙猪、空升、金将
(ただし”蛇龍”は左が奔蛇、右が奔龍、”仙母”は左が仙鶴、右が山母)
(また、”蝙猪”は左が蝙蝠、右が奔猪)
三段目:奮迅、師奔、奔王、空升、金将、空升、金将、空升、金将、空升
(ただし、”師奔”の所には、左辺に師子、右辺に奔王を置く。)
四段目:大象、四四、四天、四四、四天、不成、不成、不成、大鳩、隠狐
(ただし”四四”は左も四天、右も四天、”四四”は左も四天、右も四天)
五段目:不成、金金、不成、不成、金将、金将、金将、金将、金金、金将
(ただし”金金”は左も金将、右も金将、”金金”は左も金将、右も金将)
六段目:金将、金将、金将、金将、金将、金将、金将、金将、金将、金将
()
七段目:空升、空升、空升、空升、奔人、空升、空升、空升、空升、空升

なお、成り条件則は、大阪電気通信大学ルールよりも、ルールブック
上短く、内容ではいくぶん弱く、以下の条件で、今回は試している。

隣接升目のみに動く、いわゆる小駒は相手駒を取ったとき、強制成り。
そのほかのより強い駒は、相手陣内の駒を取った時のみに、強制成り。

よって今回のテストでは、麒麟と鳳凰も、相手陣に到達しないと、
成れない。通常の192枚制摩訶大大将棋オリジナルでは、必要と
みられるこの例外規定は、攻め駒を潤沢にすれば不要だと私は考える。
 何れにしても、現行の19×19升目192枚制摩訶大(大)将棋
で、相手陣の概ね最下段で、仏教5枚組、狛犬、金剛、力士、夜叉、
羅刹が金成りする将棋では、摩訶大大将棋の多数の侍従駒で囲まれた
陣を、簡単に相手に崩されるという事は、自分でわざと陣を崩して、
戦ってしまうという事でもしない限り、現実には起こらない。よって
”現行の摩訶大大将棋は、防御力強すぎ”とみて間違いないと、私は確信
している。(2017/04/19)

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0