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鳥取県八頭町上野遺跡で3~4C龍王墨書土器(長さん)

今回は4C迄成立の、本ブログ管理人には供物
置きに使用する土器のように見える出土物に、
龍王と漢字が書かれている疑いの濃い遺物につ
いて紹介する。
 遺物の写真はweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
pdfファイル名は、以下の通りである。
14028_1_上野遺跡1奈免羅・西の前遺跡3.pdf
発掘報告書の表題は以下の通りである。
八頭町文化財調査報告書6:鳥取県八頭郡
八頭町上野遺跡Ⅰ奈免羅・西の前遺跡Ⅲ、
西暦2011年、八頭町教育委員会・
安西工業株式会社。
 話題にする遺物は、このうち最初の、
上野遺跡の第3区で出土したとの事である。
 遺物が出土した遺跡の地名は、発掘報告書
冒頭の例言によれば鳥取県八頭郡八頭町上野。
遺物の出土は西暦2010年前後のようである。
 遺物の成立年代は、発掘報告書の第141ペー
ジ付近によると、第1号土溝(SD)で問題の
遺物は出土したとされ、自然流路への投げ込み
の可能性があり、形等から報告書の見解では、
弥生時代後期後半から古墳時代の前期初、3~
4世紀成立と見ているように、142ページ付
近と90ページ付近の記載から読み取れる。
 遺物の写真は発掘報告書の写真図版第60:
”上野遺跡3区出土遺物”の右下に在り遺物番
号として第75番とナンバリングされている土
器である。口の広い供物置容器のように、私に
は見える。そして広口壷であるとの説明が、
発掘報告書の第135ページ付近にある。

上野遺跡龍王.gif

 上図のように、王の字の上に刀の鞘のような
縦筋が被っていて、注意散漫だと見落としそう
だが、気が付けば比較的はっきりと、漢字で
「龍王」と書いてあるように見える模様がある。

龍神信仰に関連し、漢字の龍が鳥取県八頭町で
書かれ出して比較的、間もない頃の墨書土器

なのではないだろうか。字体がしっかりしてい
るので、弥生時代から古墳時代の境目頃には、

日本の方々で漢字が、ほぼ定着し出したのでは
ないかと疑われる

と私は思う。(2022/03/27)

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