SSブログ

石川県津幡町加茂遺跡で4C初泰山山神墨書土器(長さん)

今回は、弥生時代に近い古墳時代の初期に
石川県の当時の海岸端の遺跡から、奉山系
墨書土器が出土し、奉山墨書土器に関し、
慎重なチェックが必要になったとの旨の例
示である。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
122406_1_津幡町加茂遺跡Ⅳ.pdf
 発掘報告書の名称は、以下の通りである。
津幡町加茂遺跡Ⅳ、2022年、石川県教育委員会・
(公財)石川県埋蔵文化財センター。
 発掘報告書末尾の抄録によると遺跡の場
所は、石川県河北郡津幡町字加茂・舟橋。
遺物が出土したのは、西暦2001年前後
とかなり前のようである。
 遺物の成立年代は、発掘報告書第60ペー
ジ付近によると、甕と見られ形から、古墳
時代前期初頭の、西暦4世紀前半とみられ
ているように、読取れる。
 遺物の写真は発掘報告書の写真図版第
17の最下段右から2番目に在って、遺物
番号第251番との旨、ナンバリングされ
ている。

加茂遺跡泰山山神.gif

 上図のように煤が多くはっきりしないが、
土器の中央左端の方にある、煤に被る形で
やや、それより濃い黒い模様があり、上か
ら読むと、漢字の泰山のように見え、その、
泰の字の左隣にも、やや小さく漢字の山の
ようにも見える煤模様が在る。そしてその
下に、「水」のような「神」のような、
「申」のような、はっきりしない模様が、
隣の破片に在るようにも見える。
 一応、「泰山山神」のように見え、石川
県津幡町の、古墳時代に海岸だったとされ
るこの遺跡付近で、山岳信仰が有ったよう
にも見える。しかしながら、遠くに山は見
えるのだろうが、

現地に高い山は無い

との事である。
 煤がこれだけ多いケースには、古墳時代
の墨書を疑う以前に、単なる煤である可能
性を考えた方が良いという一例に、なって
しまっているように、私には思えてきた。
(2022/10/22)

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。