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宮崎県宮崎市市位遺跡で弥生期王奔墨書土器(長さん)

今回は、宮崎県宮崎市の市位遺跡で渡来人が
書いたと考えざるを得ない、王奉と書かれた、
甕型土器破片の話題である。

祖国に送る、何らかの鉱石等を入れる容器

ではあるまいか。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所の発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
3505_2_市位遺跡.pdf
 発掘報告書の名称は、第1本文pdfの、
冒頭によると以下の通りである。
宮崎県埋蔵文化財センター発掘調査報告書第10集
市位遺跡、1998年、宮崎県埋蔵文化財センター。
 発掘報告書第2ページの遺跡の位置と環境」
によると遺跡の場所は、宮崎県宮崎市大字
本郷南方字市位。発掘報告書の冒頭の例言に
よると、遺物が出土したのは西暦1995年
前後とみられる。
 遺物の成立年代は、発掘報告書第1本文
pdfの第63ページ付近の記載によると、
遺物は竪穴住居跡第3号(SA3)から出
土したが、この竪穴住居跡は弥生時代中~
後期の成立と、みなされているように読取
れる。以下西洋紀元1世紀頃と解釈して、
論を進める。
 遺物の写真は、発掘報告書第2写真図版
pdfの、第133ページの右最下段カラ
ム”SA3出土土器甕”の写真の中で、左
下にある破片である。

市位遺跡王奔.gif

 上図のように、遺物の左側にかなり明確
な煤模様が在り、私には漢字で「王奉」と
読めるように思う。
 弥生中期の紀元1世紀とすれば、識字層
は、漢王朝時代の中国人と考えられるよう
に私には思え、何らかの本国に送る鉱石の
類を入れる、甕の破片のようにも見える。
 弥生中期成立の、墨書の存在を疑わせる
遺物の一つなのではないかと、私は写真を
見て感じる。(2022/10/23)
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