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千葉県八千代市上谷遺跡で古代王奔墨書土器(長さん)

今回は、発掘の際に複数の共出土墨書土器を
記録した表題の遺跡で、王奉と書かれた甕型
墨書土器も出土しているとの旨の話題である。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が
奈良文化財研究所の発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は、以下の通りである。
56822_3_千葉県八千代市上谷遺跡.pdf
なお、全国遺跡報告総覧のホストPCには、
パソコン用とモバイル用の同名・ファイル
であって大きさだけが、前者が大で後者が小
の別々のpdfが登録されている。が千葉県
八千代市の「パソコン用のファイル」に、
しばしば読取れない原因となる、何らかの、
データファイル上のトラブルが存在する。
その為、千葉県八千代市の発掘報告書を内容
確認する際、敢えてモバイル用を開く必要が
ある。
 また発掘報告書の名称は以下の通りである。
千葉県八千代市上谷遺跡、2003年、
大成建設株式会社・八千代市遺跡調査会。
 発掘報告書末尾の抄録によると遺跡の場所
は、千葉県八千代市保品字上谷。遺物が出土
したのは、西暦1988年から1994年の
間であるように、読取れる。
 遺物の成立年代は、住居跡(SA)第76
号で出土したが、発掘報告書の第1本文
pdfの第103ページで、この住居跡と、
そこで出土した遺物の説明が有り、奈良・
平安期の間であると説明されている。なお、
この発掘で複数の古代/奈良~平安期の墨書
土器が出土しているが、この住居跡からは、
顕著な墨書遺物は出土してい無いとの旨が、
紹介されているように読取れる。よって以下、
話題とする遺物は古代成立とみなす事とする。
 遺物の写真は発掘報告書の写真図版第39
の下から2段目の、左から2番目に在る、甕
のような形の、たぶん割れてい無い、完形に
近いように見える土器である。

上谷王奔.gif

 上図のように、中央やや上に、「王」のよ
うに私には見える、比較的濃い煤模様が在り、
その下に、擦れてかつ、反時計回りに回転し
て、煤に埋もれていて不明確ではあるが、奉
と書かれ、「王奉」祭祀墨書土器のように、
私には見える。なお、発掘報告書では全部、
煤であると判断しているように読み取れる。
 墨書の内容が、他の共出土墨書土器と整合
はしていないが、病気回復の呪いに顔を書く
等の土器も別に作成するにしても、朝廷へ貢
物を出す儀式等もこの時代、千葉県八千代市
でも、普通に行われていたという事を表して
いる疑いも有るように私見される。(2022/10/28)

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