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広将棋弓駒化の摩訶大将棋狛犬。ゲーム出来不劣化(長さん)

既に述べたように、摩訶大大/大将棋の駒の動かし方
ルールは、wikipediaと大阪電気通信大学と
で違う。従前問題にしているのは、狛犬のルールで、
wikipediaでは八方3升目まで走り、本ブロ
グ管理人認識では、それに加えて、近接升目に相手駒
が居るとき、3個まで取り、最近の大阪電気通信大学
高見友幸研究室の学生とみられる菅原拓真の卒論研究
によると、従前より同大学高見友幸研究室では、それ
に加え、一定方向に3升目まで相手駒を取りに行き、
そこで止まらずに元位置に戻りの、広将棋の弓駒動き
をする模様である。
 菅原拓真氏によると、この狛犬駒の動きは、ゲーム
の出来を悪くするほど強すぎ、獅子等で初期配列を組
み直す必要が有ると結論しているようである。その結
論について、本ブログでは否定的で、対策として決め
手にはならないと、既に述べた。
 今回は、そもそもその大阪電気通信大学での調査の
結果再調整された狛犬駒の動きは、ゲームの出来を

悪くするほど強すぎると主張する、その事自体が誤り

の疑いがある点につき、以下に示唆する。つまり、
摩訶大将棋のゲームとしての出来に対しては、広将棋
弓駒化の摩訶大将棋狛犬の採用は、

一歩前進、一歩後退のイーブンの効果なのではないか

と、本ブログの管理人は考えている。
 以下に、正しい大阪電気通信大学ルールで摩訶大将
棋を指してみた、中盤の局面例を示す。

摩訶大大弓狛犬途中1.gif

確かに、狛犬で両陣がかなり喰い荒らされているが、
双方共に、投了というほど陣が壊れてい無い。

元々、本ブログの管理人の認識では摩訶大大/大将棋
の初期配列は、守り過多なので、

狛犬で多少喰い荒らしても、陣が簡単に崩れない

と、少なくとも私は見るのである。そして、①獅子で
けん制、②鉤行や磨羯でけん制、③狛犬には狛犬で対
抗するの①~③の戦法を組み合わせると、形勢が一方
的になるような類のゲームでは、この将棋は無いと認
識されるのである。なお上図では明確で無いがこちら
側が後手で、日本将棋の棋譜と先後手が逆である。「
狛犬対策のテスト用」なので、そうしている。
 そして更にここから局面を進めると、以下のように、
なる。

摩訶大大弓狛犬途中2.gif

 狛犬は、無明を取る事により、両方共に法性に成っ
てしまうので、

陣にとどめを刺すほど、崩せないうちに「変性」して、
それ自体が、消失してしまった

のである。なお、局面は下の側がやや優勢になったの
で、上の側が法性で救援している局面である。
 結局更に進めると、以下のようにどちらか、このケー
スは上側が陣が先崩れして投了し、指終わりになった。

摩訶大大弓狛犬指終.gif

 がこの一局は、強すぎる狛犬が支配したというほど
までは、行かないように思える。

元々の摩訶大大/大将棋の守りが強すぎる初期配列が、
狛犬駒の動きの強化で、出来が改善された

ように、むしろ私には思える。だから、

菅原拓真氏の卒論の要旨は、元々の論文の前提自体が、
誤解に基づく間違いが有る

のではないかと私は疑う。
 ただし、狛犬のルールを強くした結果、

強い駒以外、配列が余り動かされる事無しに、将棋が
進行する欠点が、この将棋種の場合、強まる事も確か

である。
 公平に見て、狛犬を荻生徂徠の広将棋の弓駒のよう
に、3升先まで射るに近いルールにすると、

攻守のバランスが改善されるのに対して、駒のバラケ
方が乏しくなり、ゲームの出来としては一進一退

なのではないかと前記テストで私は疑うようになった。
 だが、だからといって高見友幸氏の研究で、狛犬の
正しいルールの発見のせいで、摩訶大大/大将棋に、
ゲームの出来(ゲーム性)に、難が生じたという事も
無いのであろう。それなりな大規模変化ではあったが。
たかが、狛犬駒だけのの変更では、大勢は変わら無かっ
たというのに、元々近かったのではないか。むしろ

このような摩訶大大/大将棋を指すのもたまにはオツ
なもの。

今回テストしてみて、私は正直以上のように感じた。
(2023/11/25)

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