SSブログ

富山県高岡市手流野間尽遺跡より角行木片か(長さん)

以下、web上の発掘報告書に載っている
木製品の写真に、”角行”と刻書されてい
る疑いのある遺物の紹介である。

字が、遺物の右に寄っている上に、行の字
が薄くて自然の模様の疑い

がある。発掘報告書は、奈良県の
奈良文化財研究所発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録されていて、以下
のpdfファイルで紹介されている。
5783_1_間尽遺跡調査報告Ⅱ.pdf
 発掘報告書名は、以下の通り。
高岡市埋蔵文化財調査報告第11冊
間尽遺跡調査報告Ⅱ、西暦2004年3月、
高岡市教育委員会。
 遺物は、図版四四の中央部にあり、
遺物番号第280(R7983)番(
樹種:スギ)とナンバリングされている。

間尽遺跡角行.gif

全体として五角形のように見えなくも無い
が、単なる細長い棒の切れ端のようにも、
見え、はっきり将棋駒とまで、言えないだ
ろう。そもそもササクレていて歪である。
 文字らしきものは、墨ではなくて、刃物
で切り込んで付けたように、私には見える。
 角行のうち角の方は有りそうだか、行は、
行ニンベンが、ニンベンになっていて、存
在自体がはっきりしない。よって、このケー
スには

 単なる自然の傷の疑いがある

とみられる。
 成立年代は、巻末の奥付の表によると、
~中世前期だから、鎌倉時代から南北朝時
代と取れば、以前に述べた、新潟県新発田
市住吉遺跡の角行の疑いのある出土遺物の
瓦の類と、ほぼ同一パターンと言う事に、
なるだろう。
 ぼんやりとして、曖昧な情報では有るが。
高岡市手洗野は、小将棋の金の書体に関す
る説明が書き込まれた、曲物板らしきもの
も出土している場所である。なので、一応
の注意は、今回の遺物例についても当然必
要ではあろう。(2021/04/22)

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。