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千葉県光町神山谷遺跡で9世紀初俸山墨書土器(長さん)

以前、宮城県丸森町台町遺跡で「俸山」と、
山の神が雇われているように書かれた8世
紀、古代に成立の墨書土器が出土している
との旨を本ブログでは報告した。また、
表題の千葉県神山谷遺跡で、酒貯蔵用の甕
に「酔仔」、土器の容器に「大献」と書か
れた墨書土器等、複数の墨書遺物が出土し
ているとの旨を紹介した。
 今回は、後者の神山谷遺跡で、9世紀の
第3四半期成立と、やはり成立が古代と見
られている杯型土器に、俸山と墨書されて
いるように見える、第3の将棋駒名類似の
墨書土器が出土しているとの旨紹介する。
 遺物の写真は、奈良文化財研究所の発掘
報告書データベース、全国遺跡報告総覧に
登録された、以前紹介した発掘報告書に
載っている。pdfファイル名と発掘報告
書名を再掲すると、以下のようになる。
72303_2_神山谷遺跡1.pdf
財団法人東総文化財センタ一発掘調査報告書第25集
千葉県匝瑳郡光町神山谷遺跡(1)、2002年、
千葉県企業庁・財団法人東総文化財センター。
 遺跡の場所と出土時期は、前の遺物と
同一であり遺跡の場所は千葉県匝瑳郡光町
篠本。遺物が出土したのは、1995年前
後の事のようである。
 遺物の成立年代は、以下に話題にする
遺物はB地区の、竪穴住居跡第95号から
出土し、第1番本文pdf、
72303_1_神山谷遺跡1.pdf
の、82ページ、第9表:”B区竪穴住居
跡一覧表”のSI-95に出土地点の建物
跡の成立年代が記載され、9世紀の第3四
半期との旨書かれている。つまり平安時代
前半頃とされているようである。宮城県丸
森町台町遺跡の「俸山」墨書遺物よりは、
やや時代が下るが、古代に成立しているの
で、同類なのであろう。
 遺物の写真は、発掘報告書第2写真図版
pdfの写真図版第108の最下段右に在
り、竪穴住居跡第95号出土遺物の第9番
との旨ナンバリングされている。杯土器の
底面裏側のように、私には見える。

神山谷泰山.gif

 発掘報告書では、はっきのした釈文を示
した箇所を、私はまだ発見していないが、
台町遺跡の遺物を予め見ていると「俸山」
と書いたように見える。奉山墨書土器の一
種で、台町遺跡の例同様、ニンベンを付け
る意図は、少なくとも私にははっきりし無
い。が、何処からか勧進して、年毎に礼金
を支払っているようなイメージの字に、こ
の例に関しては私には見えてくる。(2022/12/06)

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