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島根県松江市薦沢遺跡で飛鳥期泰山墨書土器台(長さん)

今回は、山岳信仰用の奉山墨書遺物である
が、器では無くて土器の台に文字が書かれ
ているように見える飛鳥時代成立とみられ
る遺物例の紹介である。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
2849_5_薦沢A遺跡・薦沢B遺跡・別所遺跡発掘調査報告書中国電力松江北.pdf
 発掘報告書の表題は以下の通りである。
薦沢A遺跡・薦沢B遺跡・別所遺跡、1988年、
松江市教育委員会。
 遺物はこのうち最初の遺跡である、薦沢
A遺跡で出土したとの事である。
 以下は、しばらく第1本文pdfについ
て述べる。
 発掘報告書第9ページの周辺の遺跡一覧
表によると遺跡の場所は、島根県松江市
大井町1118及び1124。発掘報告書
冒頭の例言によると遺物が出土したのは、
西暦1983年前後の事のようである。
 遺物の成立年代は、発掘報告書の第58
ページ付近の薦沢A遺跡の「小結」によれ
ば、土器の形から遺跡自体が6世紀後半か
ら7世紀前半の、飛鳥時代早期頃のもので
あると、考えられているように読取れる。
 遺物の写真は発掘報告書前記第5写真図
版pdfの、写真図版第118”(薦沢A)
第3住居跡(SB-03)出土遺物”の
最下段左から2番目に在り、遺物番号第
B-355番との旨、ナンバリングされて
いて、土器台のように私には見える。

薦沢A泰山.gif

 上図のように、写真のほぼ中央に縦に、
第2字目が少し、反時計回りに回転して、
第1字目の縦棒と、重ならないようにして
いるように私には見えるが、「奉山」と
漢字で書いて在るような、黒い模様が
見える。全体が、短冊のような縦線で、
罫線が付いているようにも見える。
 飛鳥期の山岳信仰用の祭祀用遺物のよう
に私には見える。土器ではなくて土器台に
墨書が在り、更に字が山岳信仰という内容
であるとすれば、安定性から見て供え物が
神酒では無いようである。何を奉じている
のか不明であるが、比較的珍しい例のよう
に、私には見えた。(2022/12/05)

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