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岩手県平泉町柳之御所で奥州藤原時代銀将駒(長さん)

平泉町の柳之御所遺跡は、前世紀に歩兵駒等
が出土している事で著名だが、最近2022
年の発掘調査で、同様に整った形態の銀将駒
が出土したとの事である。
 遺物の写真が、web上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所の発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録公開されている。
pdfファイル名は以下の通りである。
138852_1_平泉遺跡群発掘調査報告書柳之御所遺跡.pdf
 なお、このpdfファイルは、2024年
4月3日に全国遺跡報告総覧に登録されたが、
データベースに登録時、図版第2で読み取り
エラーを起こす、恐らく登録作業ミスが存在
する。アクロバットリーダーで読むと、その
ページで止まり、パソコンがハングする。
 更に再度pdfを読もうとしても、開くと、
PCがハングし、アクロバットリーダーを、
Alt+F4等で、強制終了する羽目になる。
ので、このpdfファイルは表紙と、末尾の
抄録程度で、通常は読むのを止めた方が、今
のところ、利口かもしれないと、私は考える。

残念な事である。

 以下は、2台のPCを駆使し、何とか内容
を把握した上での紹介である。
 発掘報告書の名称は、以下の通りである。
岩手県文化財調査報告書第168集柳之御所遺跡、
西暦2024年、岩手県教育委員会。
 発掘報告書末尾抄録により遺跡の場所は、
岩手県西磐井郡平泉町平泉柳御所。遺物が出
土したのは西暦2022年前後の事のようで
ある。
 遺物の成立年代は、遺物は遺溝第10で出
土し、発掘報告書第17ページによると、平
安末期の12世紀とみられているようである。
奥州藤原氏全盛の時代であろう。
 遺物の写真は、発掘報告書写真図版第68
の下から2段目右に、撮影し直しとみられる
写真と共に将棋のオモテ裏が2回撮影されて
いる。成り(崩し字)「金」銀将だが、金の
左に小さく同じ書体の崩し字で金と「下書き」
がある。複数職人が存在し、字の内容を指示
している、「崩し字『金』を、一定の書体で
書く親方」が居たのかもしれ無い。

柳之御所銀将.gif

この発掘成果は、将棋駒がまだ眠っているか
もしれないとの期待を抱かせる、充分に大き
なものであろうと私も考える。(2024/04/04)

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