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香川県高松市楠井遺跡で中世奔馬墨書土器(長さん)

 今回は香川県高松市の、中世の窯跡と
される遺跡から、足の付いた調理用の釜
に「奉馬」と書かれているように見える
遺物があり、馬の肉の調理用器具が疑わ
れるという旨の紹介である。
 遺物の写真がweb上に公開されて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書デタベース、
全国遺跡報告総覧に登録公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
10447_3_国分寺楠井遺跡.pdf
発掘報告書の名称は以下の通りである。
国分寺楠井遺跡、1995.10、
香川県教育委員会・財団法人香川県埋蔵文化財
調査センター・日本道路公団。
 発掘報告書第1pdfの本文の終わり
に挿入された抄録によると、遺跡の場所
は、香川県高松市(綾歌郡国分寺町:当
時)福家字楠井。遺物が出土したのは、
西暦1995年前後の事のようである。
 遺物の成立年代は、発掘報告書第1
本文pdfの、第372ページ付近によ
ると、発掘報告書ではここで話題とする
足の生えた土鍋のような出土遺物を足釜
としていて、13世紀後半鎌倉時代中期
の遺物と見ているように、私には読み取
れる。
 遺物の写真は、第3写真図版pdfの
写真図版第52:”土器溜り1第Ⅰa層
出土遺物16”の第3段目左に在り遺物
番号第445番との旨、ナンバリングさ
れている。繰り返すと私には、足の生え
た土鍋ののように見える。

国分寺楠井奔馬.gif

 上図のように写真の左側、「足」の破
片の付け根左に、反時計回りに回転して
いるが小さく「奉」と読めるような、か
なり黒い模様が在り、字の向きを基準と
して、その左下に漢字で同じくらいの濃
さ、大きさで「馬」と書かれ「奉馬」と
も読めるような、模様が有る。また写真
の右側にある、大きな模様の中に擦れて、
はっきりしないが「馬」のようにも見え
る黒い塊が有るようでもある。
 釜に入れる食材を書いているようでも
あるが、本ブログで、類例を示したこと
は無く、はっきりとはしない。土器を生
産する窯で生産した製品を使い、実際に
食材を調理したように、黒い模様の多さ
から私には感じられる。が、廃棄後の汚
れではないとは断定が、難しいかもしれ
ないと考える。(2023/04/24)

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