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茨城県土浦市神明遺跡で4C泰山墨書土器群(長さん)

 今回は以前に紹介した遺物と同じよう
なタイプの別例が、同じ発掘報告書に紹
介されているとの旨の内容である。
 以前のは、近傍に筑波山が望めるとみ
られる茨城県土浦市常名の神明遺跡で、
古墳時代の前期に成立とみられる、壷や
甕のような比較的大きな土器に、奉山と
墨書したような模様が有るという旨の紹
介であったが、遺物は以下のように2個
有るようである。
 遺物の写真が奈良文化財研究所の
発掘報告書デ-タベース、全国遺跡報告
総覧に登録公開されていて、pdfファ
イル名、発掘報告書名、遺跡の場所、
遺物の発掘年、成立年代は同じであり、
次の通りである。
 pdfファイル名は以下の通りである。
10543_1_常名台遺跡群確認調査神明遺跡第3次調査.pdf
発掘報告書の名称は以下の通りである。
常名台遺跡群確認調査神明遺跡(第3次
調査)、西暦2002年、土浦市・
常名台遺跡調査会・土浦市教員委員会。
 発掘報告書末尾の抄録によると遺跡の
場所は、茨城県土浦市土浦市大字常名字
神明2760番地。遺物が出土したのは
西暦2001年前後という事であった。
 遺物の成立年代は共出土した土器の形
態から、発掘報告書第74ページ記載
によると、以前に紹介した第1号住居跡
で古墳時代前期の4世紀であったが、今
回の別例は発掘報告書第82ページ記載
によると、第3号住居跡が古墳時代前期
の同じく4世紀と見られていると読み取
れるようである。
 遺物の写真は以前の例は発掘報告書の
写真図版(PL.)第25:”神明遺跡
 第1住居跡出土遺物”の下から2段目
中央で遺物番号第6番とナンバリングさ
れている壷のような形の土器であった。
この例では、墨書が写真の中央にあり、
本ブログでは、今回の表題そのままで
”泰山”と読んだ。
 さて、今回の例では発掘報告書写真図
版第26:”神明遺跡”の下カラムの、
”第3住居跡出土遺物(1)”の中央に
あり、遺物番号第2番とナンバリングさ
れた、今度は甕のような形の土器である。
中央ではなくて写真の左縁付近に同じく、
墨書のような模様が見える。

常名台泰山左端.gif

 上図のように、縁なので今度は字の横
方向がぺちゃんこだが、縦に漢字で奉山
等にも読めるように、私には見える模様
が存在する。以前の例の同類という意味
である。
 古墳時代に”奉”や”山”、”泰山”
等の文字が、日本の茨城県付近の筑波山
が見える場所で、使われていた証拠の一
つが、更に存在したという事例のように、
思う。すなわちこの遺跡の古墳時代の遺
物に墨書が有る可能性が、更に高まった
と私見するという事である。(2023/04/23)

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