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香川県観音寺市長砂古遺跡で古墳期水奉墨書砥石(長さん)

 今回は、日本で古墳時代には水流を
用いた御清めの儀式が既に成立してい
て、儀式に用いる何らかの砥石として
使用されるアイテムに、漢字で「水」
や「奉」の字が、わが国では書かれて
いた疑いがあるとの旨の、紹介である。
 遺物の写真がweb上に公開され、
発掘報告書に載っている。その発掘
報告書が奈良文化財研究発掘報告書
データベース全国遺跡報告総覧に登録・
公開されている。
pdfファイル名は以下の通りである。
10849_3_石田遺跡・長砂古遺跡・柞田八丁遺跡.pdf
発掘報告書の名称は以下の通りである。
石田遺跡・長砂古遺跡・杵田八丁遺跡、
1988.3、香川県教育委員会・
日本道路公団。
 ここで話題にする遺物は、2番目の、
長砂古遺跡の第Ⅲ区で出土したようで
ある。
 発掘報告書第1本文pdfの、冒頭
の例言によれば遺跡の場所は、香川県
観音寺市池ノ尻町。遺物が出土したの
は西暦1985年~1987年の間程
度の事のようである。
 遺物の成立年代は、遺物は第Ⅲ区の
包含層で出土したが、弥生時代後期後
半、2世紀前後の土器が多数出土して
おり、その頃ないし古墳時代前期3世
紀ころの砥石であるとみられているよ
うに、読み取れると私は認識する。以
下、古墳時代前期(特に早期)として
議論する。
 遺物の写真は、第3写真図版pdf
の写真図版第82の下カラム”(2)
(3)Ⅲ区包含層出土遺物①”の下側
に在って、遺物番号第432番との旨、
ナンバリングされている。土器のカケ
ラのように、私には見えたが、石製の
砥石だという事である。

長砂古遺跡水奔.gif

 上図のように、かなり小さいが、写
真の左側の、海岸線の湾のような感じ
の割れた部分の、欠け目の直ぐ右に、
漢字で「水」その右下に「奉」と書い
てあり、「水奉」のように読める文字
があるようにも見える。なお大局将棋
に「奔火」という名称の駒が有る。

「奔水」は無いようである。

戻すと。
 古墳時代早期の3世紀頃に水で御清
めの神事が、香川県の発掘現場付近で
行われ、その神事用の器具磨き用の砥
石に、漢字で「水」や「奉」を書き、
そうした字の書ける、渡来人とみられ
る住人が存在した疑いを、示している
のではないかと私見される。古墳時代
に「水」という漢字も、我が国でも成
立していた疑いが有ると私見する。
(2023/04/22)

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