SSブログ

兵庫県西木之部遺跡で白磁製器に仲人(長さん)

以前5箇所程度から、土器や鏃に文字の
”仲人”が書いてある話題を述べた。今回
はその系統であるが、仲人が中国伝来であ
るかのように、中国製の白磁に書いてある
例である。しかしもっと驚くことがある。

器の裏に”兵”という比較的稀な字が有る

事である。なお、この中国製の器遺物の成
立年代は、鎌倉時代と見られる。つまり

大将棋の駒名から来る字が、書いてある

ように見えるという事である。
 発掘報告書はいつものように、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース
全国遺跡報告総覧に発掘報告書が登録され
ていて、その中に写真があり、そのpdf
ファイル名は以下の通りである。
18786_1_西木之部遺跡.pdf
発掘報告書の名称は以下の通り。
兵庫県文化財調査報告 第124冊
多紀郡西紀町西木之部遺跡、1993年3
月、兵庫県教育委員会。
写真が、この発掘報告書の写真図版62、
B地区 中国製磁器(2)の上から2段目
と4段目中央にあり、遺物番号は、たぶん
だが、2340番とナンバリングされてい
るとみられる。皿か杯か私には良く判らな
いが内面底に”仲人”底部の裏面に”兵”
と書かれてあるように私には見え、ぱっと
見で私には、

中将棋等から来ているとの印象を受けた。

西木之部仲人.gif

発掘されたのは、1981年の頃の事のよ
うである。
 しかし発掘報告書によると南北朝時代以
降ではなくて、遺物は平安時代~鎌倉時代
に成立という事である。だとすると、仲人
時代の西暦1230年頃ないし普通唱導集

大将棋がモデルという事になろうか?

この白磁の字は、使用した兵庫県の人間が、
器に書いたか彫った物と疑われる。だから、

中国に、仲人の有るゲームが存在する事は
示唆しないのであろう。

つまり材料は何でも良かったが、仲人と兵
が両方記載されている点が、言うまでも無
いがとても、ありがたかった。
 大将棋の駒が、一枚出土したに近い成果
だったと、この遺物を見て私はひどく感動
を覚えた。(2021/03/25)

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。