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宮崎県都城市江内谷遺跡で平安鎌倉期泰山墨書(長さん)

 今回は九州宮崎県都城市で、9世紀後半
から13世紀にかけての、平安時代後期
から鎌倉時代成立とされる、奉山墨書土器
の話題である。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
3504_2_江内谷遺跡.pdf
 発掘報告書の名称は以下の通りである。
都城市文化財調査報告書第59号江内谷遺跡、
2003年3月、宮崎県都城市教育委員会。
 発掘報告書第3pdf末尾の抄録による
と遺跡の場所は、宮崎県都城市蓑原町字
江内谷。遺物が出土したのは西暦2001
年前後の事のようである。
 発掘報告書第2本文pdf続部の第
102ページ付近の「まとめ」記載による
と、大半の遺物の成立年代は、9世紀後半
から13世紀にかけての、平安時代後期か
ら、鎌倉時代成立のものと推定され、問題
の遺物も、その範疇に収まるものと、読取
れる。
 遺物の写真は、発掘報告書第2写真図版
pdf前半部の写真図版第28:”土師器
土器(杯)”の左下に在って、遺物番号第
156番との旨、ナンバリングされている。
 土器のカケラのように見える。

江内谷遺跡泰山.gif

 上図のように、写真の右側端近くに、縦
に「奉山」に見える、黒い模様が在る。
 都城市は山間部に近く、九州の山は良く
見えるので、中世の山岳信仰の為の祭祀用
土器であろうと考える。時代によらず弥生
時代以降は連続的に作られているとの印象
の、強いタイプの墨書である。(2022/10/26)

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