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中将棋指南抄先獅子。付け喰い/先獅子優先の日本人/外人組の勝敗(長さん)

前回、中将棋指南抄の、先獅子のルール表現をとった場合、先獅子規則が
適用されるような、別々場所での獅子の取り合いのようなケースは、
中将棋連盟の規則と異なり、後攻め側付け喰いでも、先獅子が優先されて、

付け喰い、先獅子が、混合して起こるケースには、外国の中将棋愛好家の
”先獅子優先”の解釈が、基本的には、正しい

のではないかと述べた。
 しかし、中将棋の指し方記載の、付け喰い説明部の「この場合」が、
「先手が動かした獅子を取り返す場合」には、先獅子が適用されないケース
と、本ブログ独自の解釈をするため、そのケースで「獅子をうつ」になった
場合は、先獅子ルールは関係なく、つなぎ駒で、ただちに取り返せているの
だろうと、岡崎七段の中将棋の指し方の、「獅子をうつ」を、本ブログ独自
の解釈をしてみせた。
 今後半で述べたのは、「獅子をうつ」となるケースであったが、これが、
「獅子をうつ」ではなくて、「付け喰い」の場合も、先手が先に繰り出して
来た獅子を、付け喰いで、成り寸前の麒麟が取る(稀な)ケースでは、
先獅子ルールが適用されない事には、変わりが無いのではないかと、私は
考える。
 単に適用されないためだけなのだが、獅子の取り合いと言う点では、最後
に述べたケースは、先獅子に対して、付け喰いが優先したようにも見え、
そのように”誤解”すれば、中将棋連盟ルールが正しいようにも、見えるの
であろう。
 以上言葉で述べたのでは、極めて判りにくいので、簡単に例を出して説明
してみる。
 まず、前回のべた外人中将棋愛好家が”勝つ”、付け喰いに、先獅子が
優先するのは、下のような局面とみられる。つまりこの後、上段の獅子↓を
横の↑側の端の獅子↑で、横向きに動いて、銅将↓、獅子↓と取り、次の手
で後攻めになった方が、最下段の↓側の獅子で、同じく横向きに動いて、
銅将↑、獅子↑と、互いに取り合おうとした場合である。なお、敵陣に食い
込んでいるのは両者とも成り麒麟、自陣の近くに居るのは、もともとの獅子
であると考えよう。

 横行↓ ・・・・・・獅子↓ 銅将↓ 獅子↑
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 獅子↓ 銅将↑ 獅子↑・・・・・・・横行↑

この場合、↓側は、中将棋指南抄流には、先獅子の規則が優先適用され、

1手置いてからでないと、上図の最下段に、ここではなっている列での、
付け喰いが出来ない

と、私は考える。
 次に、中将棋連盟ルールの通り、中将棋の指し方流の記載での、付け喰い
が、”先獅子”に優先するように見えるケースは、次のような局面である。

 獅子↓ 不成猛豹↑ 獅子↓ 空升目 麒麟↑・・・金飛車↑

なおこの列は、↓の陣内とする。

このケースは、まず右側↑側の麒麟で真ん中の↓の獅子を取り、麒麟↑は、
獅子↑に成るとする。その際、先獅子の規則が適用されると、左端の残った
獅子↓(成り麒麟↓)で、返しで獅子↑を取れない。が、もともと、この
ケースは、先獅子の規則が、中将棋指南抄流では、動いた駒、麒麟の、更に
成った獅子には適用されないケースのため、付け喰いはできると解釈する。
すると、”中将棋の指し方”流に観察すると、

あたかも付け喰いが、先獅子に優先されたかのように見える

ケースとなる。つまり本ブログでは、先獅子と付け喰いは、見かけ上だが、
優先が条件により逆転するようになるとの、立場を取って居るという事で
ある。
 以上で説明を終わるが、中将棋の駒の動かし方の制限ルールの話題に
ついては、この大将棋のブログでは、前回と今回程度にし、これ以上、
連続しては、議論を続けない予定で、今の所居る。(2018/01/14)

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