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8人奔王問題は「PCで解いた」そうだ(長さん)

本ブログの管理人の個人的見解だが。チェス・象棋・
将棋類は、対称的陣から出発した場合、十手前後で、
先後手が入れ替わるか、後手真似将棋で先攻め側が
行き詰まるルールでは無い場合、先手必勝であると
将来数学証明されるのではないかと、表明した事は
無かったが内心、最近まではそう考えていた。
 しかるに2019年出版で、ジュリア・コリンズ
著書の原題「Numbers inMinutes」、
その日本語訳2022年出版、丸善、宮崎興二訳、
「数のふしぎショートストーリー200」第56話、
「92」(8人のクイーン(=奔王)問題)を読ん
で、だいぶん、そのイメージが変わった。
 後手が不利と見たら、それなら紛れる手を指し、
複雑化・泥沼化を狙えば、混沌化して、前記の私の
目論見の結果通りには、なりそうも無いようだ。
 このページには、チェスの8×8升目盤で、
8個クイーンつまり奔王が有るとして、とにかく互
いに当たらないように置く配置に、全体で何通り有
るのかという問題を、

どうやって解いたのかが記載

されている。
 ようするにこの問題は、1848年に数学者間で
解法の捜索が行われ始め、2019年より少し前に、

PCで解き、基本的に12通りであると判った

との旨、記載されている。つまり、

手計算では解けなかったらしい。

クイーンが互いアタリし無い局面は、だいたい局面
評価値が、互いに近いであろうから、先手後手必勝
あるいは引き分け必然問題を解くには、こうした類
の考察を、繰り返して行わなければなるまい。しか
し、その証明の為の単位ユニットとしての部分定理
を求める為のこれしきの問題の解法が、解析的手法
で見つからないほどでは将来、読める程度の長さの
数学証明で、「将棋類の先後手必勝、或いは引分け
必然の一般解」と言った解の判別方法が、簡単に見
つかるとも、少なくとも私には到底思えなくなった。
 今述べた状況は、「大将棋の普及はすべき」との
立場に立つ本ブログにとっては、皮肉にも

明るい話題

だが。正直これほどおおごとになるとは思わず、私
は前記の成書を読んで驚いた。
 なお、大将棋にさぼど詳しく無い、本記事の少数
読者の方々の為に、余計かもしれないが述べれば、
クイーンつまり奔王は、その動きが、幾らでも走る
駒としては、8方向同じな為最も対称性が高く、

「互いアタリを避ける問題」と言った類の問題の、
答えを出すのが最も容易に見える駒

である。(2024/02/23<<1582year'sEditionGregorio)

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