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富山県南砺市高畠遺跡で鳳凰墨書土器

以下は、奈良時代から平安時代早期に
かけて成立したとみられる、将棋駒名の付
いた墨書土器の話題である。
 今回は、中将棋でも御なじみの鳳凰だが、

霊鳥として、日本でも古代から著名

であり、日本の将棋の9世紀以前の成立は
示唆しないとの旨を、以下に結論する。
 記載された発掘報告書が、奈良文化財
研究所の発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録されている。報告
書の表題は、以下の通りである。
南砺市埋蔵文化財調査報告書30
富山県南砺市高畠遺跡 宗守Ⅱ遺跡、
南砺市教育委員会、2012年3月。
pdfファイルでweb上で見る事が出来、
ファイル名は、以下の通りである。
5884_1_富山県南砺市高畠遺跡宗守Ⅱ遺跡.pdf

古墳時代、奈良・平安時代の集落跡の遺跡
だという事である。
 問題の遺物の写真が今示した発掘報告書
の図版75、高畠遺跡1地区の遺物(1)
の最下段左から2つ目に在る。

富山県高畑遺跡鳳凰.gif

 発掘報告書の本文9ページに、該土器
の成立が奈良時代から平安時代早期との旨
が、記載されていると私は認識する。
 かなり汚れていて、字は目立たない。
しかも、鳳と凰とで、やや大きさが違う上
に、風構えの中身が2文字どちらに関して
も、鳥とも皇とも、余りはっきりとはしな
い。よってこの例については、

光の当り方による、幻影の可能性が、無い
とは言えないとみられる。

 それにそもそも、鳳凰は将棋駒種として
だけでなく、古代より霊鳥として著名であ
る。朱雀と並んで、代表的な神鳥であろう。
従って、土器にその名が書いてあっても、

単に、昔から鳳凰は日本でも知られていた
という意味でしかなく、

中将棋等、日本の将棋の平安時代早期の成
立を、示唆するとみなす事は、残念ながら、
ほぼ出来ないと考える。(2021/01/18)

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