SSブログ

かず・A氏の「エクセル将棋」とは何(長さん)

web上のフリーソフト書庫のベクターと
見られるが、フリーソフト名「エクセル将棋」
と称するゲーム・アプリケーションソフトが
あり、今回はその特徴を紹介して、

表計算ソフトに於ける、駒の敵見方区別の
表現方法

について思考する。
 和将棋で駒数54枚。持駒ルール将棋は、
局所戦闘に見える見栄えの悪さから、数十枚
が総駒数の上限であるから、持駒台で駒の
帰属が反転する事によって発生する、駒向き
の乱れは、

暇に任せて長考側が、駒の着色色に基づいて
駒向きを、手作業で反転させる機能を残存させ
て日本の将棋の習慣を、後世に伝えるしか無い

と結論する。
 さて、かず・A氏の日本将棋の対PCソフト
は、出現が西暦2021年と、驚くほど最近
である。なお、これはエクセルブックであって、

動作自体は、エクセル2007上で行う。

 windows10上の、米マイクロ
ソフトのオフィス/エクセルで作成したらしい。

readme.txtによると、「
======================================================
【 ソフト名 】エクセル将棋 Ver1.06 2021/5/19
【 ファイル名 】エクセル将棋.xlsx
【 作者名 】かず.A
【動作確認機種】Windows 10
【 必要環境 】エクセル2007以降
======================================================

【エクセルブックの紹介】
 ・エクセルで遊べる対戦将棋ゲームです。
 ・マクロは一切使っていません。関数だけで駒が動きます。
-----
【使い方】
 ・貴方が先手で、PCが後手です。(後手のシートは非表示
にしています。)
 ・まず、移動したい駒をドロップダウンリストから選択します。
 ・次に、移動させたい場所を選択します。
 ・自駒が移動し、相手駒が乱数で移動します。
-----
【注意点】
 ・循環参照を使って計算式を組み立てていますので、
他のブックを開かず、このブックのみ開いて下さい。
-----
 ・お互いに取られた駒は、消えてしまいます。
(持ち駒として使えません)----
等々とある。エクセルのブックは93キロバイト
位であり、readme.txtも加わりZIP
ファイルは、書庫の大きさ76キロバイト程度で
ある。
 対局出来るので、将棋AIの一種だとも言え、
日本将棋ではなくて、取り捨ての「小将棋」
のソフトである。よって、本ブログで話題にして
おかしくは無いAI将棋ではある。
 しかし常識的に見て、かず・A氏が、最初から
「小将棋のPCソフト」をエクセルで作成しよう
としたと考えるのは不自然である。
 エクセル関数だけでは駒台に持駒を移動させる
と同時に、駒名の文字列をひっくり返して、更に、
成駒の状態で取ったときには、元の駒に戻すのが、
米マイクロソフトのエクセルでは、エクセル関数
を使っただけでは、相当に困難だから頓挫して、
持駒ルールのある、日本将棋のエクセルブックの
制作は、止めて

「小将棋」で我慢したと考えた方が、普及する気
が有るのかどうかという点で自然

だと、少なくとも本ブログの管理人は、疑うから
である。よって、

持駒ルールと、PCの表計算ソフトとは、余り
相性が良くないと考えているのが、本ブログの
管理人一人だけでは無い証拠

と見なせると思う。ただし、成ルールが有って、
途中から駒名が変わる位なら、エクセルプログラ
ミングが巧みなら、対応出来るという事であろう。
 実際使用して、ソフトが動くのかという点
だが。成の所で問題が起こっている形跡は、私
には発見されて無い。
 ただし、人間側の駒がPCに取られる手が、
「飛車先の歩兵の突き捨て」の場合のように
「織り込み済み」で取られた次の人間の着手で、

以下の図の黄色着色入力部に、漫然と入力しよう
とすると、ハングアップするバクがある

ようである。

エクセル将棋.gif

 このときに入力部のデータ内容を、右クリック
プルダウンで削除すると、ゲームが続行出来る
が、その場合でも正常には動作せず、

人間の捨て駒が生き返ってしまう。

 何れにしてもエクセルプログラミングの巧み
な、フリーソフトの作家が、PC対局日本将棋
ソフトを作成した際、成ルールで困っている
様子はこのエクセルブックからは感じられない。

持駒ルールで、特に「さかさまの字」という
「書式の転換/引継ぎ」が、表計算ソフト一般
において、全般的に苦手なのに手を焼いた

のであろう。
 さてそこで、日本の将棋では、先後手の将棋
駒の帰属を、字の向きで表しているのに、PC
の表計算ソフトでは、対応困難という問題を

どうしたら良いのか

だが。
 だから、絶対に

将棋は木製盤駒でするしかないと結論出来無い

と本ブログの管理人は考える。
 使う表計算ソフトは、米マイクロソフトの
オフィスのエクセルしか無いと諦めた上で、
対人対面対局で、長考をしている側が、手作業
で、駒の向きを直せるなら、その機能は残せば
それで良いと私は思う。
 理由は戦況に基づいて戦略を練る、作戦参謀
本部の、模型地図を模倣したと見るのが当然の
チェス・象棋・将棋類のゲームでは、盤面で、
武器名で示される部隊名や、軍人階級名の字の
向きを、味方だけ正体、敵側は逆転にするとい
う方法に、もともと外国人にも、情景を表す

手法として、特段不自然感が有る訳でもない

からである。少数の対局で、表計算ソフトで
誰かが前記のように、長考のときに駒字の向き
を時間を掛けて、セル色を元々変えて有る事を
このケースには利用して、しきりに手作業で、
入れ替えて見せれば、「それを例外なくいつも
そうしている」という「日本の将棋の文化」が、
廃れるとは思えないような、自然な敵味方区別
の手法であるからである。
 よって日本将棋ではエクセルブックの作成が
めんどうなので、どうぶつしょうぎで代用して
示すと、以下に示すようなマイクロソフト・
オフィス・エクセルのシート(図では後手番の
第4手目の局面を、一例として示している)を
作成しておけば、

どうぶつしょうぎ回転.gif


駒の向きで、将棋駒の敵味方をもっぱら表す、
日本の将棋の伝統は、後世の世界に一応残る

とまでは予想出来るのではないか。以上のよう
に、私は考えるのである。(2023/07/23)
nice!(6)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー