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将棋の日本史鎌倉出土駒5のト模様鏡反射トビ(長さん)

西暦2023年6月に新刊の表題永井晋著書
(山川出版)の成書の第87ページ付近に、
神奈川県鎌倉市鶴岡八幡宮で出土の5枚組み
将棋駒の内「天童の将棋駒と全国遺跡出土駒」
での番号で、第4番の「成が不詳の歩兵駒」
以外の、4枚の写真が載っている。言うまで
も無いが、「天童の将棋駒と全国遺跡出土駒」
で、No.5とナンバリングされて、金将?
で通っている、オモテ面しか公開写真の無い
駒の情報が重要である。結論から言うと、

将棋の日本史にも片面写真しか無く、鏡面
反射により、歩兵の上の「ト」の墨跡が、
写真に写っていない。

 写真は下の感じのものである。

鶴岡八幡宮5駒.gif

 「天童の将棋駒と全国遺跡出土駒」、
「集成鎌倉の墨書」、「よみがえる中世(3)
武士の都鎌倉」のカラー写真の、何れかと
比べれば一目瞭然だが、ヨゴレ模様の付き方
は類似だが、「将棋の日本史」の同将棋駒の
写真は、

木目の方向とズレた縞模様が濃く写っている。
ひょっとすると近年に鶴岡八幡宮で作成した、
レプリカを撮影した為かもしれない

と私見する。
 また、たまたま上の方に光源の直接反射光
(鏡面反射光)が照射された為とみられるが、
歩兵の上部の「ト」模様が残念ながら写って
いない。レプリカを作成した業者、確か誠堂
という会社のweb上の紹介写真には、「ト」
型の模様は、写っていたハズである。
 別の光源の存在によって見える通常の物体
を撮影する際には、その物体に照射される
光源の様子に注意する事が大切という、実例
の一つという事かもしれないと、私は疑って
いる。(2023/07/01)

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