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熊澤良尊配列108枚大将棋は十二支方位天地逆か(長さん)

今回は、十干十二支という中国伝来文化を
取り入れた、西暦1300年前後の108
枚制の本ブログ版仮説普通唱導集大将棋で、
第2段目猛虎からの袖配列を、熊澤良尊型
二中歴大将棋風に変更すると、天を象徴す
る鳳凰駒と、地を象徴する麒麟駒の関係が、
アベコベになってしまうという、風水学的
問題について一考する。

 「観測者」を駒を並べた自分では無くて、
対局する相手の棋士だと考えれば、矛盾が
一応回避できる。

 何を言っているのかを、以下に説明する。
本ブログでは従来、オモテ駒の配列が以下
のような108枚制13升目大将棋が、
普通唱導集の大将棋であると主張している。

普通唱導集大将棋.gif

 駒名を書いただけでは内容が無いので、
以下に主題とは直接関連が無いが補足する。
 一段目銅将と鉄将は既に、水無瀬兼成の
将棋纂図部類抄のルールになっている。
鉄将は横へは行けなくなってしまった。
2段目中央酔象は「大阪電気通信大学高見
研究室の飛龍のルールだが跳べない+1動
でも良い」である。太子に成る。つまり、
生駒は今で言う、飛龍だったと考えられる。
2段目麒麟は、前後左右には跳ぶと認識さ
れず、猫叉の動き2回の踊りである。王将
2回繰り返し動きの、古風な獅子に成る。
2段目鳳凰は、中将棋の鳳凰である。奔王
に成る。
猛虎は、現在の猫叉動きである。以下紛れ
ないように、中将棋の動きになった時点で、
「盲虎」と簡略的に表記する。
猛牛は「大阪電気通信大学ルールの猛牛だ
が跳べない+1動でも良い」であるものと、
以下仮定して議論する。

猛牛についてだけ、今回は注意すればよい。

嗔猪は後退できる。銅将が進化したので、
それで問題は無い。
飛龍は、角行の動きに類似で、隣には止ま
れない。塞象眼有のシャンチー象類似。
横行は後退できる。
奔王・龍王・龍馬・酔象・麒麟・鳳凰・
王将・玉将・金将以外は、麒麟抄成立直後
の混乱期であり、成りはローカルルール
乱立。飛車は金将に成る可能性もあり。
仲人は成るとすれば、金将成のケースだけ。
いわゆる酔象の動きと、盲虎の動きを、上
記の普通唱導集大将棋はせず、それらは、
中将棋が成立で調整整備されたとみられる。
 まだ問題が有るかもしれないが書いてい
ると本題に入れないので以上程度で止める。
 なお、普通唱導集の大将棋の項の内容が、
上記のように認識すると、上手い戦法とい
う意味に、ピタリとハマるというのが本
ブログで、上記のルールで提案している根
拠。だが冒頭で述べた注記群は幸いほぼ影
響が無い。龍馬、角行、仲人、嗔猪、桂馬、
飛車、反車、香車、そして恐らく奔王が、
現代でも知られたルールと、大差無ければ、
この配列で、普通唱導集大将棋の唱導内容
と合致すると、私は見ているからである。
 これについては現在では、普通唱導集の
大将棋の解釈に関する、本ブログの内容を
サポートする別の出土史料が在る。すなわ
ち、鎌倉考古学研究所の河野真知郎氏らに
より発掘され、集成鎌倉の墨書でも紹介さ
れている、鎌倉駅駅前のロータリーで現在、
駐輪所の有るというあたりで西暦1984
年前後に出土した、反対開き防止ストッパー
付きの、飾り扇子の破片かもしれない、裏
に奇妙な筋突起の有るという出土木製品に、
墨書が有ると検知しスケッチされ、「搦・
・・王馬馬仲」と墨書と発表の物品の事で
有る。これは普通唱導集内容の更に前段の
指し方記載ではないかと、本ブログ管理人
に疑われている。補うと「搦角行角行奔王
馬馬仲人横行」になるからである。なお仮
に、盛り場のある種の商業店舗を、遊び人
の客が訪れた事を、歓迎し配布した、飾り
扇子置物の破片であるとして、そうした
来訪記念物品を顧客に配布していたのは、
西暦1300年前後の神奈川県鎌倉市の、
現在の駅近くに存在した、高級風俗営業店
の類ではないかと、同様に本ブログ管理人
は、共墨書出土品墨書内容から疑っている。
なおこの時代、将棋・囲碁に対しては賭博
目的とされ、表向き禁止の流れが強かった
と取れる話を私は聞き、穏当なカテゴリー
内容の墨書と、個人的には解釈している。
 さてそこで、この配列を熊沢良尊型に
したとすれば、以下のようになる。

改善熊澤普通唱導集.gif

 ここで重要なのは従来、2段目途中の、
猛虎から反車よりも一つ前まのでの両袖に
ついての4枚駒組の配列を、

天球を下から覗いている場合と、地図を空
から見ている場合の十二支方位順に並べた
順番に並んでいるのだろうと、本ブログで
見ている

点である。かつて西暦2017年春将棋プ
ロの佐藤天彦が、栃木県日光市の東照宮で
コンピュータ将棋ソフトポナンザに敗れた
ほんの少し前に、虫食いパズル問題の最後
の空白が「猛牛」駒であると見破れたのは、
今述べた規則に、本ブログの管理人が気が
ついたからであった。
 その為、熊沢良尊変更をすると、並びは
以上のように入れ替わると見るのが、妥当
だとみられる。
 そこでやっと本題になるのだが、

そうすると両袖共に、左右向きが逆転して、
鳳凰列の右が天を、麒麟列の左が地を表し
ているという事には、いっけんすると、
なら無くなってしまう

のである。前記の注意点に示したように、
横行に猛牛の紐が付くのは熊澤良尊型の
良い所なのであるが・・
 しかしよく考えてみると、

配列は敵から見て向きがどうなっているか

だったと考えれば、今度は元の普通唱導集
配列が逆と見なせてしまうのであるが、

熊澤良尊配列が正しい事になる。

つまり駒を並べた味方の人間は、天球儀や
プラネタリウムの投影機の外から天の方位、
地の底から上を見上げて地図を見ているの
であり、観測者は相手の棋士だという意味
である。
 現代で、ゲームをするのに以上のような
風水学的な整合性は、特に問題にする事は
稀なのであろうが。以上のように考えれば、
108枚制13升目の本ブログで仮定した、
普通唱導集時代の大将棋の、生の駒の初期
配列を熊澤良尊型にいじっても、屁理屈を
こねれば、風水方位学的意味との間に、
致命的な、おかしさが生じないようには
できるのに、ごく最近私が気が付いたとい
う次第である。(2023/06/30)
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