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鳥取県倉吉市小鴨道祖神遺跡で古代泰山土器(長さん)

今回は鳥取県の大山の北東方倉吉市の、
表題小鴨川沿いの遺跡で、平安初期成立
と見られる土器の破片に、大山等を奉じ
たと疑われる、「奉山」と刻書ないし、
墨書のような模様のある土器のカケラが、
比較的最近に出土しているとの旨の紹介
である。
 遺物の写真がweb上に公開されて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が
奈良文化財研究所発掘報告書デタベース、
全国遺跡報告総覧に登録公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
131734_1_小鴨道祖神遺跡.pdf
発掘報告書の名称は以下の通りである。
鳥取県教育文化財団調査報告書121小鴨道祖神遺跡、
2020年、公益財団法人鳥取県教育文化財団。
 発掘報告書冒頭例言により遺跡の場所
は、鳥取県倉吉市小鴨字道祖神、及び、
北野字天神野。発掘報告書末尾抄録によ
り遺物が出土したのは、西暦2019年
前後の最近のようである。なお付近では、
花崗岩質の土壌に含まれる鉄分を採取し、
すなわち地元の原料を使って古くから、
タタラ製鉄が行われている事で知られて
いるとの事である。
 遺物の成立年代は、ここで紹介する
遺物は、第3区の第736番土坑で出土
したが、発掘報告書第157ページ付近
の記載により、8世紀末から9世紀前半
の平安時代初と考えられているように、
私には読み取れる。
 遺物の写真は写真図版第96の最下段
右端に在り、土器類の遺物番号第105
番(Po105)との旨、ナンバリング
されている。何らかの土器の破片のよう
である。

小鴨道祖神泰山.gif

 上図のように、図の右下に刻書ないし
墨書で細く漢字で「山」と書かれたよう
な模様が有り、その左上に恐らく「奉」
の字に私には見える、やや不明確な暗い
模様が有るように私には見える。
 古代に南西側に見える大山等の山々を、
鉱物資源等を産する自然の恵みとして奉
じて、識字層が作成した、文字を書いた
または彫った土器の一部が発掘されたの
ではないかと私は疑う。(2023/06/25)

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