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群馬県松井田工業団地で中世竜泰山墨書土器(長さん)

 今回は、安土桃山時代の茶の道具のように
も私には見える須恵器の蓋の裏に、竜奉山と
墨書したような模様のある遺物が、群馬県の
松井田町の表題遺跡で出土しているとの旨の
紹介である。常陸国に関連の一族、人見氏の
舘跡があるという場所に近い所らしい。
 遺物の写真がweb上に公開されて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が
奈良文化財研究所発掘報告書データベース
全国遺跡報告総覧に登録公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
130236_3_松井田工業団地遺跡.pdf
 なお、本文と遺構説明が第2pdf、
遺物のスケッチ図は第1pdfにある。
2→1→3の順番だと見られる。
 発掘報告書の名称は以下の通りである。
松井田工業団地遺跡、1990年、
松井田町教育委員会・群馬県企業局。
 発掘報告書第2遺構編冒頭例言により遺跡
の場所は、群馬県碓氷郡松井田町大字人見
字大宮1番。遺物出土は西暦1985年前後
の事のようである。
 遺物の成立年代は、遺物は第E区第117
番住居跡で出土したが、第2pdf遺構編の
第272ページ付近の記載により、古代~
中世の間のツマミの付いた須恵器の蓋である
と私には認識される。中世の遺物として以下
議論する。
 遺物の写真は発掘報告書第3写真図版
pdfの写真図版第130の最下段右端に
在り、第E区第117号住居跡の遺物番号
第6番との旨、ナンバリングされている。
繰り返すと容器のツマミのついた蓋の内面を
見ているように、私には見える。

松井田竜泰山.gif

 上図のように絵のような字のような明確で
無い模様が、蓋の内側中央に書いてあるよう
に私見する。真ん中に縦に奉山と書いてあり、
右上隅に「竜」と、添えられているようにも
見える。「竜奉山」のようでもある。中木川
等清流の源となる松井田町の地元の山を中世、
山伏または、地元の山岳武士団が奉じて、
その文字を書いて付けた、茶の湯用の道具か
もしれないと私は疑う。(2023/06/19)

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