SSブログ

長野県茅野市上見遺跡で縄文中初泰山墨書土器(長さん)

 今回は表題の、長野県側の八ヶ岳山麓の
茅野市上見遺跡で、縄文の有る土器とされ
る出土遺物に、不自然に字同士が離れて書
かれているように見えるものの、八ヶ岳等
を奉じて「奉山」と書いたようにも見える、
不思議な模様の有る遺物が出土していると
の旨の紹介である。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース
全国遺跡報告総覧に登録公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
665_1_上見遺跡.pdf
 発掘報告書の名称は以下の通りである。
上見遺跡、1991年、茅野市教育委員会。
 発掘報告書冒頭例言により遺跡の場所
は、長野県茅野市泉野下槻木。遺物が出土
したのは西暦1990年前後の事のようで
ある。
 ここで話題にする大型の遺物土器は、第
14号土坑で出土したが、その成立年代は、
発掘報告書第28ページ付近の記載により、
縄文時代中期初頭と漢字が成立したと見ら
れる時期よりも、飛びぬけて早い。
 遺物の写真は発掘報告書写真図版第27
の下カラムに在り、写真の下部に”第4号
土坑出土土器”との旨付記されている。土
器の破片を集めて復元した大型土器のよう
に私には見えるが、縄文文様ははっきりし
ないと考える。

上見泰山.gif

 上図のように上部に漢字で「奉」、土器
の下部と見られる部分に漢字で「山」のよ
うにも私には見える、余り見栄えのしない
模様が一応有ると考える。
 第2字目の山の字が不明確である事と、
第1字目の「奉」にも見える模様が濃いが、
字がツブレているように見える事、及び、
第1字目と第2字目が離れすぎていて単語
の表現として不自然である事から、恐らく
は偶然模様だと、本ブログでは今のところ
結論する。他の、この回この遺跡で発掘さ
れた縄文土器に、彫りの深い典型的な縄文
土器も有るため、本当は墨書だとしたら、
縄文時代の遺物では無いと疑ってみるべき
だろうとも私は思っている。(2023/06/12)

nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー