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鎌倉扇ガ谷ニ丁目出土香車駒は、成り漢字「金」(長さん)

以前本ブログで紹介した、神奈川県鎌倉市の、
扇ガ谷ニ丁目で出土の香車駒の、写真の載った、
西暦2002年と、かなり以前の発掘報告書が、
最近ようやく奈良文化財研究所発掘報告書
データベース、全国遺跡報告総覧にpdfで
登録されだが、”裏今崩し字『と金』香車駒”
と紹介した、本ブログ管理人の認識に

誤りが有り、成りは今崩し字『と金』では無く
て、普通の漢字の一文字「金」だった

ようである。以下、それを訂正しお詫びする
内容である。
 「南北朝期」と、本ブログではそのときに
紹介したが集成鎌倉の墨書、鎌倉考古学研究所、
(2017年)の

スケッチ図の載った成書にも、「南北朝期」で
は無くて、14世紀前半との旨第136ページ
付近にはっきり記載

されていた。以上も謹んでお詫びし、訂正する。
 写真は発掘報告書に載っていて、奈良文化財
研究所発掘報告書データベース、全国遺跡報告
総覧内でのpdfファイル名は以下の通り。
132894_1_鎌倉市埋蔵文化財緊急調査報告書.pdf
 発掘報告書の名称は以下の通りである。
鎌倉市埋蔵文化財緊急調査報告書18の第7、
(P.253)武蔵大路周辺遺跡(No.194)、
神奈川県鎌倉市教育委員会、2002年3月。
 発掘報告書末尾抄録により、遺跡の場所は、
神奈川県鎌倉市扇ガ谷二丁目298番イ。
遺物が出土したのは西暦2001年前後の事の
ようである。
 遺物の成立年代は、集成鎌倉の墨書により、
地層から14世紀前半との旨考えられているよ
うである。

南北朝期というよりは、麒麟抄成立直前の、
鎌倉時代末と見た方が正確

だと、認識を訂正すべきである。
 遺物の写真は、発掘報告書武蔵大路周辺遺跡
編の写真図版(PL.)15の、第3段目左か
ら2番目上に有り、遺物番号第1014番との
旨、ナンバリングされていて、集成鎌倉の墨書
第136ページ付近で、左側がオモテで香口と
補えば読めるとの旨、読取れるが、発掘報告書
の写真は、左右が逆になっているように、私に
は見える。

鎌倉市武蔵大路香車.gif

 上記の如く、右に香口と書かれていて、左は、
多分だが、やや崩したものの漢字の金であろう。
鎌倉時代の、成りの書体が不定だった時期の、

典型的な鎌倉時代の鎌倉での出土駒

と言えるように私見する。
 スケッチ図の模様から、「と」と管理人は勝
手読みし「南北朝期」と決め付けたのは、大き
な誤りだったと、この写真に接して反省させら
れた。(2024/01/15)

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