SSブログ

鎌倉市二階堂字荏柄で鎌倉初期香車カワラケ(長さん)

 今回は集成鎌倉の墨書に載り本ブログの管理人が「水」
と呼んだ木札が出土した、大倉幕府跡や横小路遺跡に近
い二階堂字荏柄で、カワラケに「香車」とも読めるよう
な、薄い模様が有るとの旨の話題である。
 湧き水のうちの特定のものを飲んだり、車籠を使用す
る、貴族的な比較的身分の高い人間が、横小路遺跡に、
鎌倉時代の前期、居していたという事を示しているの
かもしれないと私見する。
 遺物の写真がweb上に公開されて、発掘報告書に
載っている。発掘報告書が奈良文化財研究所の、発掘
報告書データベース、全国遺跡報告総覧に登録公開され
ている。
 pdfファイル名は、以下の通りである。
132938_1_鎌倉市埋蔵文化財緊急調査報告書.pdf
発掘報告書の名称は、以下の通りである。
鎌倉市埋蔵文化財緊急調査報告書19、西暦2002年
4月~翌年3月発掘調査報告、発掘調査報告書第275
ぺージ:横小路周辺遺跡(No.259)二階堂字荏柄
10番1地点、西暦2003年3月、鎌倉市教育委員会。
 発掘報告書巻頭XIVページにより、遺跡の場所は、
繰り返すと、神奈川県鎌倉市二階堂字荏柄10番1。
 遺物が出土したのは、西暦2001年前後の事のよう
である。
 遺物の成立年代は、発掘報告書、二階堂字荏柄編の第
313ページ付近の記載より、西暦1200年前後と、
考えられているように読取れる。
 遺物の写真は発掘報告書の写真図版第14(第334
ページ)の最上段写真コマ、”第5B面第2溝出土遺物”
の下段左から2番目に撮影された、カワラケの裏面写真
と見られるものである。

二階堂荏柄香車.gif

 上図のように、カワラケに薄く「香車」と書いてある
ようにも見える。
 鎌倉時代に横小路遺跡に居した貴族専属お抱え人の、
車籠曳き用の飲酒カワラケという意味かもしれないと私
見される。鎌倉時代初期に、付近に京都から来た貴族が
居たのではあるまいか。(2024/01/26)

nice!(9)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー