馬が桂馬で車最弱インド古チャトランガのチェック(長さん)
以前に引き続いて、日本将棋が単なる変り種
(八方桂チャトランガ)なのか、シーラカンス
の類(桂馬チャトランガ)なのかの分かれ目
になる、西暦775年頃までの、象が飛車型の
前期インド二人制古チャトランガの、馬の
ルールをチェックする話題を続ける。
今回は船/車駒の動きが最弱でも、馬が桂馬
の仮想の弱初期古チャトランガが、ゲームとし
て問題が無いのかどうかを考察した。
飛龍型とされる、インド古チャトランガの端筋
船/車駒を、塞象眼のある、中国シャンチーの
象駒と同じルールとした。
このケースは、跳び越え飛龍および、1または、
2升まで走り飛龍が、何れも中国シャンチーの
象の動きを包含する。だから、馬が桂馬として
これでも大丈夫なら、馬が桂馬では、絶対無い
と、言うわけには行かないと考えられる。
結論を先に書く。
動きが相当窮屈だが、指しようが無くなるとま
では行かず、やはり二人制古チャトランガの馬
が、桂馬動きで無いとまでは言えない
事が判った。
では、以下論を続ける。
下の局面は、そのようなルールで指した、イ
ンド2人制古チャトランガの駒組の例を、動き
が判るように、別の駒名で表現して、示した一
例である。
8升目の場合、上のような陣形は、先後手同形
にならず、たとえば上の例では、F筋かG筋
のポーンを先手が突いて、仕掛となる。ここか
ら指し進むと、たとえば以下のようになる。
上の局面では、動かして意味のある駒が、いっ
けんして余り無い事が判る。
後手が△F3大臣と指した所であり、
次ぎは先手番だとすれば、後手の△E4大臣(
大臣は動きは八方歩み)で王手を掛けて来るの
は見えているから、▲G5ポーンだろうか。
その後は、△E4大臣▲G6王△F4大臣
▲H5王△G5馬(桂馬)▲H3ポーンという
展開は、有り得るだろう。かなり狭苦しい将棋
ではある。一応後手が少し有利で、攻めは続き
そうだ。
だから、ようするに”王か大臣を使って、浮
いた相手の駒を取りに行けば良い”と言えば、
そんな将棋なので、
着手は、完全には無くなりにくい
とみられる。
なお、別の局だが、一応以下のような形で、
正常に勝負が付く事も、ときにありそうだ。
よって、
このようなゲームも、西暦775年までインド
では、絶対にやら無いとまでは言えない
ように、私は思う。
むろん、そもそも船/車が正しい名前である、
局面中の”飛龍”と表示された駒が、隣接升目
へも行ければ、指せる手は目に見えて増える。
間に別の駒が有っても、跳び越えられる場合も、
同様である。
だから、そのケースは益々”馬が桂馬の2人
制古チャトランガは有り得無い”とは言えなく
なるだろう。
以上の事から、
大臣が近王動きの8方向歩みというのは、イン
ド2人制古チャトランガでは、ほぼ確実なため、
大臣で相手の遊び駒を、追いかけて行けば手は
簡単には無くならず、馬が桂馬でも、ゲームと
しては貧弱だが成立する
と、私はこのゲームに関しては、考えるように
なったのである。(2019/09/14)
(八方桂チャトランガ)なのか、シーラカンス
の類(桂馬チャトランガ)なのかの分かれ目
になる、西暦775年頃までの、象が飛車型の
前期インド二人制古チャトランガの、馬の
ルールをチェックする話題を続ける。
今回は船/車駒の動きが最弱でも、馬が桂馬
の仮想の弱初期古チャトランガが、ゲームとし
て問題が無いのかどうかを考察した。
飛龍型とされる、インド古チャトランガの端筋
船/車駒を、塞象眼のある、中国シャンチーの
象駒と同じルールとした。
このケースは、跳び越え飛龍および、1または、
2升まで走り飛龍が、何れも中国シャンチーの
象の動きを包含する。だから、馬が桂馬として
これでも大丈夫なら、馬が桂馬では、絶対無い
と、言うわけには行かないと考えられる。
結論を先に書く。
動きが相当窮屈だが、指しようが無くなるとま
では行かず、やはり二人制古チャトランガの馬
が、桂馬動きで無いとまでは言えない
事が判った。
では、以下論を続ける。
下の局面は、そのようなルールで指した、イ
ンド2人制古チャトランガの駒組の例を、動き
が判るように、別の駒名で表現して、示した一
例である。
8升目の場合、上のような陣形は、先後手同形
にならず、たとえば上の例では、F筋かG筋
のポーンを先手が突いて、仕掛となる。ここか
ら指し進むと、たとえば以下のようになる。
上の局面では、動かして意味のある駒が、いっ
けんして余り無い事が判る。
後手が△F3大臣と指した所であり、
次ぎは先手番だとすれば、後手の△E4大臣(
大臣は動きは八方歩み)で王手を掛けて来るの
は見えているから、▲G5ポーンだろうか。
その後は、△E4大臣▲G6王△F4大臣
▲H5王△G5馬(桂馬)▲H3ポーンという
展開は、有り得るだろう。かなり狭苦しい将棋
ではある。一応後手が少し有利で、攻めは続き
そうだ。
だから、ようするに”王か大臣を使って、浮
いた相手の駒を取りに行けば良い”と言えば、
そんな将棋なので、
着手は、完全には無くなりにくい
とみられる。
なお、別の局だが、一応以下のような形で、
正常に勝負が付く事も、ときにありそうだ。
よって、
このようなゲームも、西暦775年までインド
では、絶対にやら無いとまでは言えない
ように、私は思う。
むろん、そもそも船/車が正しい名前である、
局面中の”飛龍”と表示された駒が、隣接升目
へも行ければ、指せる手は目に見えて増える。
間に別の駒が有っても、跳び越えられる場合も、
同様である。
だから、そのケースは益々”馬が桂馬の2人
制古チャトランガは有り得無い”とは言えなく
なるだろう。
以上の事から、
大臣が近王動きの8方向歩みというのは、イン
ド2人制古チャトランガでは、ほぼ確実なため、
大臣で相手の遊び駒を、追いかけて行けば手は
簡単には無くならず、馬が桂馬でも、ゲームと
しては貧弱だが成立する
と、私はこのゲームに関しては、考えるように
なったのである。(2019/09/14)