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夲王駒は何故発生しなかったのか(長さん)

Webからの情報によると、夲という字に、
本当の本、当人の意味の本人等、本の別字
としての意味がある他、力強く進む、速く
進む、動作が大げさな、等の意味があると
言う事であった。
 その為、進む方向が変化する奔とは異な
るものの、速度が大との点で夲は奔に似た
カテゴリー内容を含んでいる。また奔とは
異なり、追いかけられて逃げ回るの意味は、
方向が変化しないので無い。そこで、奔王
は本来、夲王にした方が良かったのかとも
取れる。では何故、日本の将棋駒名として、
夲王が発生しなかったのか。その理由を、
今回は論題とする。回答から書く。

夲には本と同じく、本家の本の意味が有り、
玉将が、偽の王とも取れるから

である。では、論を開始する。
 奔には本のように、源、本家、元祖の意
味が無い。そのため、逃げ回るという意味
が無いとしたら、奔王の方が、速さが最も
速いチャンピオンの意味とも解釈できて、
有利である。それに対してweb上の情報
を辿ると夲の方は、その意味として、元祖
に近いニュアンスを含むととれる字のよう
に、書いてあるサイトもある。仮に、その
情報が正しいとしてだが、夲は奔と本との、
いわば中間だったが故に、夲王としてしま
うと、こちらが玉駒のように取れてしまう
という

欠点が、いたし返しに発生

してしまう事になる。
 つまり”ほん王”は奔でも夲でも、厳密
に言うと、どこかしらに難点があった

のである。その為、少なくとも横行が袖に
移動したときに、

奔横を夲王に替えるという主張が発生して
も、混乱が発生し徹底しなかった

と当然予想できる。実は事態はより深刻で、
逃げ回っている王様が”こっちが玉将では
なく王の元祖”と主張する夲王よりも、難
が少ないとも、言い切れないのだが。
 恐らくだがたまたま、時のゲーマーの中
で、比較的著名で、権力か権威の有る人物
が奔王にしたので、皆が試しに使い始め、

そのうち慣れて、奔王が普及した

としか、考えられないようである。尚以前
述べたように、横行が中央筋に有った、西
暦1230年前後と本ブログが推定する、
徳島県川西遺跡の奔横の時代には、奔横で
も夲横でも、横行が夲横より軽くなっても、
玉駒では無いで問題無くかつ、逃げ回るの
は、諸橋大漢和辞典に載っているように、
奔王の場合しか無いので、どちらでも良かっ
たはずである。よってやはり、川西遺跡時
代の”ほんおう”は、奔車の真似という経
緯からの流れで、”奔横”にして、+を卅
にさせたと見られる者の言う通り、問題は
無かったのであろう。
 そして、横行を袖に移動させた13世紀
の中旬になり、奔王は、相手にいじめられ
て、逃げ回っていて弱そうなので、夲横に
しようとしたものの、

こんどは元祖王の意味になってしまい、
玉将より大事な駒に見えてしまう難点が
あるので、そうも出来なかった。

このような経過で、冒頭述べたように、
玉将を玉駒として維持しようとしたので、
夲王は、賛同者が増えなかった。
 以上のように、本ブログでは結論する
のである。(2021/01/20)

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