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興福寺1058年共出土木簡の天喜は両方異字(長さん)

興福寺出土小将棋駒には、西暦1992年
前後に出土した西暦1058年物と、
西暦2013年前後に出土した西暦
1098年物がある、両方年号を示した
木簡が、幸運にも共出土している稀な例で
あり、前者には「天喜6年7月」等と、
記載されているように聞く。
 天童の将棋駒と全国遺跡出土駒、西暦
2003年、天童市将棋資料館の第96
ページ付近に、西暦1058年物出土将棋
駒と一緒に出土の、その年号木簡の写真が
在る。が、最近まで私の怠惰で、文献を鵜
呑みににし、特に大事な年号の字を、自分
で読んだことが私には無かった。いっけん
して、判読がかなりめんどくさいような字
だとの印象だけあったのだが。それが「喜」
の異字を、自分がweb等でチェックし無
かっただけだと判ったのは最近の事である。

 七を3つ重ねた「喜」の異字が、木簡で
は使われている

という訳である。しかしながら、第1字目
の「天」とされる字も、私には自明に「天」
と読めてい無かった。怠惰で調べて無かっ
たのは、第2字目の「喜」が読めなかった
のといっしょだ。が、その為今回、もしや、
「天」にも「異字」が有るのではないかと、
疑い出した。「天」の異字の話は「水」の
異字を、鎌倉市の出土墨書遺物を調べたと
きに、見たような記憶が微かに私に有った。
 webを見ると、あっという間に

「ワかんむりに天」の、漢字「天」の古字
が発見

された。見れば少なくとも「天童の将棋駒
と全国遺跡出土駒」の写真にそっくりだ。
 スケッチは何通りか有るかもしれないが。
天童将棋資料館本のスケッチは、小さく口
の下に大きく大の字を書いて、第1字目の
墨書としている。が、これは隣に示されて
いる写真と、完全には合致してい無い。

墨が滲んで、横に薄く伸びているだけ

なのではないかと、私見だが疑うのである。
 写真では、ワかんむりの中に、天の横棒
は短く収まっているように、私には見える。
墨書鑑定家の世界で、この墨書木簡は、恐
らく未だ「ワかんむりに天」では有りえ無
いとは、確定して、い無いのでばないかと、
この状態からは、私には疑われる。
 今後は「私見だが、興福寺西暦1992
年頃出土の、将棋駒関連年号木簡の第1字
目は『ワかんむりに天』に近い文字を書く

『天』の漢字の異字が書かれている」と私
は、他人に紹介

するつもりでいる。(2024/03/18)

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