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熊本県玉名市築地池下遺跡で弥生期奔竜墨書土器(長さん)

 今回は熊本県玉名市の築地池下遺跡の、
弥生時代のかすかな住居跡から出土した
皿型の土器の内側の横とすぐそばの底に、
続けて、「奉竜」のように見える黒い
模様の有る遺物出土の紹介である。
 遺物の写真がweb上に公開されて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書デタベース、
全国遺跡報告総覧に登録公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
138708_1_築地池下遺跡.pdf
 発掘報告書の名称は以下の通りである。
玉名市文化財調査報告第22集、築地池下遺跡、
西暦2010年、玉名市教育委員会。
 発掘報告書末尾抄録により遺跡の場所
は、熊本県玉名市築地字池下。遺物が
出土したのは、西暦2008年前後の事
のようである。
 遺物の成立年代は発掘報告書の総括の
第86ページ付近の記載から、九州に
おける弥生時代の後期の前半、西洋紀元
前後と考えられているように、私には
読取れる。かなり古い遺物である。
 土器片の写真は発掘報告書写真図版第
16の右下に有り、番号とS001第2
層と付記されているが、発掘報告書第
32ページ付近のスケッチ図第14の、
第9番の遺物と同じもののように私には
見え、発掘報告書によると壷の底部分と
考えられているようである。

築地池下奔竜.gif

 上図のように、内側の縁の側面の下の、
底の部分に漢字で「竜」のようにも見え
る、黒い模様が薄くあり、側面に這うよ
うにその上に「奉」のようにも見える字
があるようである。
 中国から「竜」か伝来したときに、渡
来人は竜を奉じて漢字で「竜」を書いて
いたのではないかと、以前本ブログで私
は指摘していたが、別の遺物の同類の疑
いが、有るのではないかと私は考える。
(2024/03/23)

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