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富山県高浜市中木津遺跡より王将香車入り杯(長さん)

以前から何箇所も紹介したが、おそらく表題の遺物
も、奈良文化財研究所の発掘報告書のデータベース、
全国遺跡報告総覧のデータベースに収録されている
情報だと思われる。すなわち西暦2010年前後の
発掘で、表題の、富山県高浜市中木津遺跡(近世の
神社跡らしい)から、王将駒と香車駒の図柄の入っ
た18世紀の、杯のように見える物品が1品、出土
しているとの事である。

富山県高浜市中木津遺跡杯.gif

 web上で、以下のpdfファイル名で、出土品
が紹介されている。
17687_1_中木津遺跡・西木津遺跡調査報告.pdf
文献の表題は、次の通り。
高岡市埋蔵文化財調査報告第26冊
中木津遺跡・西木津遺跡調査報告
高岡市教育委員会(2014)
写真は上記報告書の143ページ付近の図版に有る。
現場では他に、18世紀~19世紀のものとみられ
る遺物が、かなりの量共出土しているという事であ
る。
 将棋の絵は、王将の先が鋭角すぎるため、匠のも
のと、言うほどのものではなさそうである。単に、
たまたまの図案という感じ。香車駒の白・黒反転は、
やや洋風か?。幕末から明治の時代のもののように、
一見すると私には見える。もっとも戦国時代の福井
一乗谷朝倉氏遺跡からも、類似の反転図柄の玉将駒
を描いた木札が出土しているから、それだけでは、
成立時代を推定する、決め手にはならないだろう。
”骨董品”として、仲間が現存しないのだろうか。
(2020/08/03)

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