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実数型摩訶大将棋は整数型と差が有るのか(長さん)

以前述べたように、歩みと走り駒を実数型、
跳びと踊りを、ほぼ整数動きのままにした
摩訶大将棋大阪電気通信大学(ただし今回のテ
ストでは、桂馬が横飛の先歩兵にも利き筋有り
の、桂馬跳び型を一応仮定)バージョンは、
オリジナルとゲーム性能がほぼ同じと予想され、

複雑化させるだけ無駄と予想

できるという事だった。今回は、それを実際に
確かめ、結論を言うと、角の筋変えで、出だし
の攻防が、激しくなりすぎるため

オリジナルの方が、角の筋変えが無い分、
むしろ少し良い

事が判ったので、以下に報告する。つまり、
摩訶大将棋では、実数ルールはむしろだめだ
と言う事である。なお、跳びで途中の”仮着地”
で、微小揺れが出来、相手斜め0.5升盲点駒
が1枚まで取れるというルールは、ほど良い加
減であり、それで問題は無いようだった。
 では、以下に経過を紹介する。
実数型の摩訶大将棋では、整数型とは異なり角
行が交点へ移動出来るため、下記の図のように、
3.5七・五の位置に、筋変えで角を繰り出し
てくる戦法が考えられる。

実数摩訶大将棋駒組.gif

 ここからは、先手側から攻めるとして、次の
ような展開が、一例として予想される。
▲10.5六・五龍馬(左)△10六オリジナル夜叉(龍馬取)
▲10.5六・五角行成(夜叉取る)△10六奔王(角行取る)
▲10.5六・五左車成(奔王取る)△8六摩羯
▲10六成左車△同10六狛犬(成左車取る)
▲9.5六・五龍馬(右の)△9六(+)微動歩兵(龍馬取る)
▲9.5六・五角行成(9六(+)の歩兵取る)△12五鉤行
▲9.5七・五成角行△11七摩羯
▲10.5六・五成角行△11六飛龍(成角行取る)
▲9.5六・五右車成(結果の部分図は以下。)

実数摩訶大将棋変化.gif

 なお、大阪電気通信大学オリジナルでは、
成りルールが特殊で、9.5,六・五位置の
右車は10六へ移動すれば不成りのまま、相手
獅子取りが掛かる。ともかく以上で相手の咽喉
に、拠点が出来た。ちなみに成り右車には、写
真では切れてしまっているが、先手の手前、
11十五位置の摩羯が利いている。摩羯はオリ
ジナルより強く、鉤行の価値に近い。またこの
ケースは、元々先手と後手で同形であるから、
後手もこの後、同じように指してくると、見ら
れる。致命的に酷い訳ではないが、整数型に比
べて出だしの攻防がやや激しすぎ、オリジナル
の整数型摩訶大将棋の方が、やや出来が良いと
言ったところか?
 日本将棋でも、角が筋代え出来るので、整数
型に比べて実数型は、急戦になりやすいのだが、
摩訶大将棋の少なくとも19×19升目タイプ
では、その影響が日本将棋よりも、たまたまだ
が、それが大きすぎのようだ。
 よって、冒頭で結論したように、実数型の
摩訶大将棋は、普通の摩訶大将棋と、どっこい
どっこいなので、変える意味がないと言うより
は、ややゲームに劣化傾向があるので、積極的
には今の所、薦められない状況と言う事になる
と考えられた。
 なお、桂馬の跳びのルールに関しては、師子
の跳びを、整数型に近くしたため、相手横飛前
の歩兵を師子を繰り出して、本来なら取れると
いう点に、整数型と実数新作ゲームとで、基本
的に変化が無いのだが、

横飛自体が筋変え出来るため、高跳び師子を、
取り返す事が出来、その分新作ゲームの方が、
この点に関してだけは、良い可能性がある

と今の所私は考えている。ただし今度は、交点
位置に居る横飛自体の存在が、味方の横行や飛
車の、横利きの邪魔になるのだが。(2020/08/02)

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