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実数型新作日本将棋の入玉規定はどうする(長さん)

以前から何回にも分けて、歩み駒と走り駒
を実数動き化した、日本将棋について議論
して来た。角行の筋変えが容易なため、
ゲームバランスが完全に崩れるわけではない
ようだが、整数型に比べて急戦型の将棋に
なる事を示した。また、玉の守り駒を打てる
位置が増大するため、詰みにくい将棋になる
とも述べた。特に後者の事から、

相互入玉が起こりやすくなり、引分けになる
事が多くなってしまうのではないかとの懸念
が生じる

とみられる。今回は、この点につきチェック
してみた。結論を述べると、

持将棋になる事を、暗黙に合意し各自の陣を
固めあうと確かに持将棋が増えるが、正当に
攻めあうと、相互入玉局面からも勝負が付く
ことが有るようだ

という結果になった。
 では、以下にもう少し、詳しく報告する。
 今回は、下記のような相互入玉状態を積極
的に初期配列として、実数型日本将棋のルー
ルで指してみた。

実数日本将棋相互入玉.gif

 相互に自陣4七の位置の金が浮いていて、
中央の駒は、大量に持ち駒となる可能性が
高いとみられる。
 実際に指してみると、取った歩兵を全部、
と金として、陣を相互に固めてしまうと、
確かに持将棋になりそうである。
 しかしながら、相互に勝負を付けようと
して攻め合いを始めると、

角や龍馬、銀の攻撃力が整数型に比べて強い
ため局面展開がその分、より激しくなり、こ
んな局面からでも勝負が付くことがありそう

であった。
 従って、このような配置からは、
通常の日本将棋のように問題無く無勝負と
までは、言えないと考えられた。つまり、

持将棋規定は、実数型新作日本将棋では、今
の所は決めて置かなくても良い可能性が高い

とみられた。またそもそも、

実数型の方がどうしても、中盤で持ち駒の数
が整数型より多くなりがちなので、入玉によ
る勝ちや引分けは、玉の前進が妨害されて、
双方暗黙のうちにそのつもりで指せば別だが、
一般には、多少起こりにくいのではないか

とも考えられるようである。(2020/08/04)

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