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兵庫県宮内掘脇遺跡1999裏削ぎ取墨有金将出土(長さん)

近畿の出土中将棋駒では、大阪府の高槻城
三の丸出土の小型中将棋駒が有名である。
が、その他こんかい話題にする、兵庫県
豊岡市出石町宮内の宮内掘脇遺跡で西暦
1997年頃出土の、成竪行銀将駒がある。
今回は、この出土駒の出土の2~3年程度
後に、同じ地区から、表題のように、

ふつうの日本将棋の金将か、ひょっとして
中将棋の成飛車金将駒が出土している

という話をする。
webに報告書がPDFファイルで出てい
る。だがurlが、よく判らない。
pdfファイル名は、webからダウンロー
ドした際、次の名称が付いている。
48403_1_宮内堀脇遺跡Ⅱ.pdf
報告書の真ん中あたりに、スケッチも載っ
ているが、

厚みに関する情報と裏が欠けていて、写真
を見た方が良い。

写真は、185ページ付近”写真図版39”
に有る。以下のような様子である。

兵庫宮内掘脇1999.gif

裏面を見ると、削られた後に廃棄されたも
ののようであり、元々は

中将棋駒だったが、日本将棋用に転用した
後廃棄された

ようにも見える。飛車の”飛”の上段の
”毛”部分が、見ようによりだが、少し墨
が残っている、ようにも見える。
 ただし、同じ遺跡から出土した、
成竪行銀将の”将”と、今回の
裏削ぎ取墨有(?)金将の将の書体は違い、
後者は”將”である。また輪郭も、今回の
方が末広がりが、少し少ない。よって別々
の駒セットである事は明らかだ。

一応戦国時代の日本将棋の金将が中将棋の
出土で知られる兵庫県宮内掘脇遺跡で出土
した

と、本ブログでは目下無難に解釈しておく。
つまりこのケースは、宮内掘脇遺跡で日本
将棋も、中将棋の金将を改造して指した可
能性があるという意味である。(2020/04/17)

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