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茨城県つくば市面野井古墳で古墳期奔王墨書土器(長さん)

今回は、茨城県つくば市の古墳群跡で、
漢字で奉王と書かれているように見える、
壷状の土器が出土しているという紹介で
ある。
 古墳時代の古墳出土の遺物に、模様が
有っても、墨書遺物だと見なされること
が少ないというのが、本ブログの管理人の
個人的心象だが。この土器に、かなり明確
な漢字模様が見えているように思う。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
22440_1_面野井古墳群.pdf
 発掘報告書の名称は以下の通りである。
茨城県教育財団文化財調査報告第391集
面野井古墳群、西暦2014年3月、
茨城県土浦土木事務所・公益財団法人
茨城県教育財団。
 発掘報告書末尾の抄録によると遺跡の場
所は、茨城県つくば市面野井789-6。
遺物が出土したのは、西暦2012年前後
の事のようである。
 遺物の成立年代は、発掘報告書の第28
ページ付近によると、以下に話題にする
遺物は、第13号墳墓より出土し、墳墓か
ら出土した土器の形から、4世紀の中頃、
古墳時代の前期と考えられているように、
読取れる。古代よりかなり、前に成立して
いる。
 遺物の写真は、発掘報告書の写真図版(
PL)第9番の最下段に在り、写真に、
第13号墳墓の遺物番号第18番との旨、
ナンバリングされていいて、壷のような形
の古墳から出土した土器のように、私には
見える。

面野井奔王.gif

 上図のように、第1字目が、やや不明確
ではあるものの、漢字で”奉王”と明らか
に読める、ややぼやけた灰色の模様が存在
する事が判る。
 関東の茨城県のつくば市付近に弥生時代
から、さほど下っていない時代に現地の有
力者に、識字の出来る大陸からの渡来人が、
何らかの引出物を差し出したように、私に
は見える。古代よりはかなり前の古墳から
の出土物であるが。本品も墨書遺物ではな
いのだろうかと、個人的に疑っている。
(2023/02/11)

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