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新潟県長岡市楢崎遺跡で古墳期泰山墨書土器(長さん)

今回は、一見すると、奉山と書いてあるように
見えるが、よく見ると「鬼凶」と書かれている
という、新潟県の遺跡で古墳期成立とみられる
遺物土器破片が出土しているとの旨の、紹介で
ある。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が
奈良文化財研究所発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は、以下の通りである。
23176_2_奈良崎遺跡.pdf
発掘報告書の表題は、次の通りである。
新潟県埋蔵文化財調査報告書第116集奈良崎遺跡、
2002年、新潟県教育委員会・財団法人
新潟県埋蔵文化財調査事業団。
 発掘報告書の第1本文pdfの冒頭例言によ
ると、遺跡の場所は新潟県長岡市(三島郡和島
村:当時)大字島崎字奈良崎。遺物が出土した
のは発掘報告書の序文と、遺構の番号とを比較
すると、西暦1998年と解釈できるように、
読取れる。
 遺物の成立年代は、発掘報告書第77ページ
の記載から、遺物は遺構98SK62で出土し
たが古墳期中期~後期の5世紀~6世紀と読取
れるように認識する。なお、写真図版では遺構
は土溝のように書かれ、年号も1992年の旨
の92SD62に出土場所がなっているが、ど
ちらが正しいのかは、私にはよく判らない。
92SD62に関する説明箇所は、私には発見
出来ていない。
 遺物の写真は、前記で紹介した第2写真図版
pdfの写真図版第384の上から第3段目の
左から第2番目に在り、遺物番号第717番と
ナンバリングされている、杯型土器の破片で、
土器の裏面とみられる写真に模様が有る。

奈良崎泰山.gif

 上図のように、写真の右寄りに縦にいっけん
「奉山」と読んでしまうような、細い線の黒い
模様が有る。
 しかし、第2字目は見直すと

「山」では無くて「凶」である事が直ぐ判る。

 その為、第1字目を見直すと、「ナベブタ」
の部分をヨゴレと見れば、「鬼」が幾分的確だ
とわかり、

「鬼凶」と書かれている疑いがある。

 鬼凶という将棋駒名は無いとみられるため、
将棋に関連し無い遺物と、私には推定される。
 発掘報告書第150ページによれば、5~6
世紀の頃この遺跡は墓地だったとの事で、占い
に関連した墨書遺物であり、詳細を知るのは困
難なものの、祭祀に使用されるように私には思
われた。(2023/02/04)

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