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群馬県前橋市五代伊勢宮遺跡で古墳期奔金墨書壷土器(長さん)

今回は、群馬県前橋市の古墳時代の遺跡から、
「奉金」等と墨書されているように見える、
壷型土器出土の紹介である。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は、以下の通りである。
23031_1_五代伊勢宮Ⅶ・Ⅷ遺跡.pdf
 発掘報告書の名称は以下の通りである。
五代伊勢宮Ⅶ・Ⅷ遺跡、西暦2018年3月、
前橋市教育委員会。
 発掘報告書本文と写真図版に挿入された
抄録によると遺跡の場所は、群馬県前橋市
五代町952-1。遺物が出土したのは、
西暦2016年前後のようである。
 遺物の成立年代は、ここで話題にする遺物
は第5号住居跡で出土したが、発掘報告書第
17ページ付近の記載によると、この遺跡一
帯の住居跡自体、4世紀の古墳時代前期成立
と、見られているように読取れる。
 遺物の写真は写真図版(PL.)第26の
最下段右に在り、第5号住居跡(H-5号
住居跡)の第3番との旨、ナンバリングされ、
壷型の土器のように私には見える。

五代伊勢奔金.gif

 上図のように、右下の黒い煤の塊の領域に
被ってはいるがその左端の写真のほぼ中央に
近い、下の方に縦に漢字で「奉金」と読める
ような模様が有る。奔金の可能性は薄そうで
ある。
 古墳時代に、地域の有力者に砂金等を納め
たのであろうか。相当に大量に取れたとしか
思えない、大きな容器である。(2023/02/05)

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