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岡山城二の丸跡より石製将棋駒(長さん)

奈良文化財研究所の発掘報告書のデータベース
全国遺跡報告総覧のデータベース(urlは、
https://sitereports.nabunken.go.jp/ja
によると、岡山県古代吉備文化財センターの
西暦2016年の調査により表題の、
岡山県岡山城二の丸跡にて、石製の駒種不明
の将棋駒状物品が、出土したとの事である。
なお、岡山城は成立が安土桃山時代、遺物は、
江戸時代のものとされる。
石で出来た将棋駒状物品としては前に本ブロ
グでは、愛媛県松山市小坂遺跡の滑石駒を紹
介した事があった。これは、2例目のようで
あり、こんどは江戸時代の城中のようである。
なお、石の種類は流紋岩との事である。
pdfのファイル名は、
70104_1_岡山城二の丸跡.pdf
となっており、コンテンツの表題は、
岡山県埋蔵文化財発掘調査報告247
”岡山城二の丸跡”
発行者は岡山県教育委員会となっている。
警察本部庁舎車庫整備事業に伴う発掘調査だっ
たようだ。”駒”の写真は、
本文後の図20、最終のページに載っている。

岡山城二の丸跡最終P.gif

 松山市小坂遺跡の駒については、他に手が
かりが無く、将棋の駒を意識して作られた、
何らかの物品だろうとの旨を、本ブログでは
以前に表明した。
 それに対してこの物品は、報告書を読む限
り、碁石と硯が共出土しているように読み取
れる。江戸時代のものであるから、将棋駒を
意識して作ったものであるという点は自明で
あろう。ゲーム用の駒のように私には見える。
 駒名を書こう言う意識の、余り感じられな
い、石製の将棋駒状五角形遊戯駒(?)とい
う物品種が、西日本の瀬戸内海を中心として、
江戸時代に存在したらしい事が、最近になっ
て次第に明らかになって、きつつあるとの事
のようである。(2020/07/03)

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