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カンボジアとタイの象棋がマークルックなのは何故か(長さん)

かなり前に、本ブログではカンボジアの現行
の将棋を、世界の将棋に記載のゲームと認識
した。がwikipedia(外国版)により、
どうやら梅林勲氏が、カンボジアでガセの文献
をつかまされたための誤報らしいと、認識する
ようになった。ところで、ではカンボジアと
タイとで昔はともかく、現在は同じマークルッ
クを指しているとすれば、言語が通じるので、
文字媒体を通して広がったからかどうかを、
今回は議論する。
 結論から言うと、

クメール文字とタイ文字とでは、系統は同じ
だが、努力しないで読めるほど似てないので、
互いの首都圏同士の文書を読んで広まったの
ではない

とみられた。では何故かだが、

中間に、どちらにも通じる民族が居るらしい

という事である。では論をもう少し続ける。
 情報は、web上にたくさん出ているようで
ある。注意すればなんとなく互いに判るという
程度の共通性は有るようだが、マークルックの
戦法が、互いの中心都市で書かれた文献を読ん
で、他方に伝わるほどのタイ語とクメール語間
での類似性は無いようだ。
 ただし、両国は国境線が長いので、周辺部
に、相手の国の文書を理解できる住民は、多数
居るらしい。特に、クメール語を話す住民は、
タイとカンボジアの国境、タイ領内に多数居る。
元々中国の雲南省といっしょで、人種の多い所
なのであろう。そこで、

確かに文書を通して、流行の時期が少しずれて
も、マークルックが伝わったという事は有った
だろうが、中央都市同士の交流ではなくて、周
辺部の民衆を通して、ジワジワと考えた方が自
然なよう

だ。以上が、カンボジアとタイとの関係らしい。
 ただし、タイとラオスとはちょっと条件が違
い、こちらの方は、ラオス国内に中央都市であっ
ても、タイ語を有る程度理解出来る住民が居る
状況だと言う話である。今の所、ラオスも
マークルックの国だと、普通見られているが、
こちらの場合は、有る程度タイ文字がラオスで
読まれているためのようである。
 以上の事から、少なくとも日本の近世以降の
ゲーム史に関しては、タイ・カンボジア・ラオ
スに関しては、中間的・少数民族の存在が、
マークルックの伝来支えたという説を、無視で
きない事は確かだと、私は考えるようになった
のである。(2020/07/12)

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