SSブログ

各駒が1/3升目の単位で動ける日本将棋の改善(長さん)

以前述べたように、9×9升目の現行の日本将棋
の盤で、各駒が1升目づつではなくて、1/3
升目の3倍精度で、動きが調整可能な将棋は、

桂馬の互いアタリがなくなってしまうために、
出来が悪いゲームに転落してしまう。

そこで今回は、とりあえず最初に、

桂馬だけは、XY座標で(±1,2)のパターン
で跳べるだけとし、(±1/3,2/3)と、
(±2/3,4/3)は、駄目というルールでや
り直し

してみた。回答から書くと、

この変化では、めんどくさい事だけが残ったまん
まで、日本将棋にほぼ戻ってしまう

事が判った。そこで、

克服できたのだが、

どうしたかを最初に書く。

シットゥインの、兵以外の駒やチャンギの象・馬
のごとくに、どの駒も1/3升目なら、初期配列
をズラシて良い

とした。その結果、

初期配列から、居飛車穴熊が出来る等の変化が生
じ、ゲームは面白くなって、改良に成功

となった。では、説明を始める。
 以下は、桂馬は1/3単位では跳べないルール
でやり直したゲームの、指し終わりの一例である。

3倍精度並初期指終.gif

普通の日本将棋と余り変わらない。

1/3単位で精密に動かせると、何か今までにな
かった日本将棋の指し方が出来るようにならない
限り、

複雑化しただけで、骨折りソンなのは明らか

であった。そこで、玉の囲いの手順が、ルールの
変更で大きく変わるようにするには、どうしたら
よいのかと考えた。その結果、
駒組の手順が多い、穴熊囲いが、今回のルール
変更で、より簡単に出来る可能性があるのに目を
つけた。
 つまりこの将棋では、普通の日本将棋に比べて、
自駒同士の間隔を67%に縮める事が可能である。
 そのため初期配列で、

行儀が悪いアウトロー・プレーヤーのように、駒
を雑に並べても良いルールにすれば良い

のに気がついた。つまり、以下のように配列する
のも、この将棋では自由と、ルール変更してみた。

3倍精度初期ずらし.gif

 上の図のように、先手の左桂馬と左香車は、
1/3升づつ、中央に寄せられている。この状態
では、

端筋に、玉を押し込む隙間が出来ているので、
左香車と玉とが筋別の、前例の無い居飛車穴熊類
似囲いが可能

である。そこで、このケースにそのような指し方
をすると、

囲いに要する手間が、普通の日本将棋よりも軽く
なるため、そのような作戦が有利になり、

一例として、以下のように、その作戦を取った
先手勝ちの、指し終わり局面図を得る事が出来た。

3倍精度穴熊指終.gif

つまり、どの自駒についても、1/3升なら本来
の位置とは異なる位置に、可能なら駒を移動して
初期配列しても良いという旨のルールを加える

と、この新作ゲームは、日本将棋とは別の作戦が
出来るようになり、冒頭で述べた、骨折り損の弱
点が、克服可能の疑いが強いという結論になった
のである。(2020/06/07)

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー