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1升11分割185升占有駒を使用の日本将棋テスト(長さん)

以前述べた、9×9升40枚制日本将棋で各駒
を1/11升目ステップずつ動かせる将棋を、
実際テストしてみた。結果から言うと、このケー
スは、特に工夫しなくても、

取れないはずの駒が取れたり、邪魔になるは
ずの駒に走り駒が当らないといった変化があり、
面白いゲームになった。
 では説明を開始する。以下は、このゲームに
使用する99升目盤に、40枚の日本将棋の
駒を初期配列したものである。

1_11日本将棋初期.gif

 駒名は小さくて全く判らないが、今度は整然
と普通の日本将棋流で配列している。つまりこ
の場合は、6/11・6/11の中央位置に、
行儀良く各駒を配列し、ゲームを開始する。
 この将棋は、基本的に歩み駒が11升目まで
走れる走り駒になり、跳び駒の桂馬だけ例外的
に、縦22、横11升先に跳び越えの駒となる。
飛車・角行・龍王・龍馬の走り数に、制限は無
い。1筋から99筋の98筋間を、可能なら走
る事もできる。
 ただし、各走り駒は、自分の駒の接触領域に
入る事も、通過する事も出来ない。相手駒は、
接触領域に突入したら、取り去り、表面の座標
点で停止しなければならない。

相手駒の、中央升目で止まるルールでは無いた
め、日本将棋と効果が変わる場合がある。

駒の排除領域は、駒が居る位置を含む11×
11升の、日本将棋升目相当領域の121升目
に加えて、前後左右にそのすぐ外側の列段の、
4つの端升と隣接升3×4の12升を除いた計
36升および、その更に外の段升で、四隅の5
升目×4、計20升目を除いた7×4=28升
を加えた、総計185升目である。ほぼ、円形
領域に近似する、正八角形の形をしている。
 桂馬以外は、走って相手駒のこの領域に到達
したら、相手駒を取り去り、排除領域の境界線
升で、自駒を止めるとする。桂馬は22十一
で跳ぶ手だけが許され、その着地点は、自駒の
排除領域で、あってはならず、相手の駒で排除
領域内となる駒は、全部取り去り、22十一点
に必ず着地する。桂馬は、行きどころの無い、
相手の端から22段以下の、向こうへ打ち込め
ない。
 歩兵と香車は、相手の最奥段へは打てないが、
2段目より味方手前へ打っても良い。歩兵は、
他の味方歩兵の有る筋および、

味方歩兵の排除領域の有る筋は、二歩の禁に
よって、打てない。

以上の点以外は、通常の要領で、日本将棋とし
て、この将棋を指してみた。
 以下は、途中図である。

1_11日本将棋終盤.gif

 升目の番号の付け方が、エクセル表を生かし
た関係で、デタラメで恐縮だが。この局面で、
ナンバリングした通りで言って、第72筋94
段に居る

茶色軍の角行は、黒軍の61筋83段の金将を
取って、第66筋87段に移動すると、黒軍の
72筋83段の銀将で取られる

という事になる。領域協定点にも印を付けたの
で、確認可能だろう。つまり、

銀が横動き出来る訳でもないのだが、茶色軍の
角行の停止する位置に当って居る

のである。このような事は、図で金将の所へ
必ず移動する普通の日本将棋では発生しない。
すなわち、同図でブルーの細ラインが、銀将に
よる排除域の境界線なので、本来なら茶色軍の
角行には、黒軍の銀将は、次の手では当ってい
ないはずであった。
 その他、相手駒を取って、飛車路を塞ぐはず
の香車が、手前で止まってしまうため、飛車筋
を塞げず、玉がトン死になったり、通常の
日本将棋には見られない、面白い展開になった。
 この将棋に、座標の取り方に対する依存性が、
どの程度あるかは、1局のチェックだけでは、
良く判らなかったが。相手駒を取った際の駒の
移動先が、変化するルールにした事によって、
今までの日本将棋にない、変わった局面展開に
なる場合が多い事が、テストした結果、明らか
になってきた。(2020/06/15)

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