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兵庫県多可町坂本土井の畑遺跡で鎌倉期火鬼墨書土器(長さん)

 今回は、平安末にだけ賑わっていたとみられ
る表題の、居住地遺跡で、少し衰退期に入った、
鎌倉時代のものと見られる土器の破片に、火鬼
と墨書されているのではないかと疑われる遺物
出土の話題である。

「人鬼」と書いてあり、厄払いの呪いの道具か

とも、疑われる。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所の発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイルの名称は、以下の通りである。
19275_1_多可町坂本・土井の畑遺跡.pd
発掘報告書の名称は以下の通りである。
兵庫県文化財調査報告第462冊多可郡多可町
坂本・土井の畑遺跡、西暦2014年3月、
兵庫県教育委員会。
発掘報告書冒頭の例言によると遺跡の場所は、
兵庫県多可郡多可町中区坂本。遺物が出土した
のは、西暦2011年前後のようである。
 遺物の成立年代は、遺物は第04番土坑で
出土したのであるが、発掘報告書第62ページ
付近の記載によると、第04番土坑は、出土
遺物の形態と埋土の質から13世紀の鎌倉時代
のものではないかと、見られているように読取
れる。
 遺物の写真は、発掘報告書写真図版第40の
最上段右に側面外、第3段目右に側面内の写真
が在ってここで話題にするのは、下の方の内面、
遺物番号は、第1区出土の第37番土器破片と
の旨、ナンバリングが在る。下段に”第04番
土坑出土土器”との旨、付記説明書きでも書か
れている。

坂本土井の畑火鬼.gif

 上図のように、漢字で「火興」か「人興」か、
「火興」か「火鬼」か「人鬼」か。何かはっきり
し無い黒っぽい模様が有る。

第1字目を「火」と読むのは無理読みで、「人」
であり、天竺大将棋等とは関連しない

のではないかと、今のところ見る。廃墟付近で、
何か「呪い」をしているようなイメージに、私
見される。内面に「人鬼」と書いて「人体に住
む鬼」、あるいは「疳の虫」を意図しており、
酒でも注ぎ、それを飲んでそれらに起因する厄
を払うのであろうか。正確な所は、解明困難で
あろう。
 魔術とは関連するのかもしれないが、火鬼で
無く人鬼とすれば将棋の成立とは、繋がらない
と私見する。なお、不明確な模様であるためと
見られるが、発掘報告書に模様に関する指摘は、
発見出来てい無い。(2023/03/04)

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