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兵庫県淡路市おぎわら遺跡で弥生王奔墨書土器(長さん)

今回は表題の兵庫県淡路島の遺跡で、弥生土器
とされる遺物に、王奉と書かれているのではな
いかと疑われる遺物出土の話題である。

淡路島へも弥生期、大陸から渡来人が来て帰化

した事を示していると見られる。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース、
全国遺跡報告総覧に登録公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
19164_1_おぎわら遺跡.pdf
 発掘報告書の名称は以下の通りである。
兵庫県文化財調査報告第263冊:北淡町おぎわら遺跡、
西暦2004.3、兵庫県教育委員会。
 発掘報告書末尾の抄録によると遺跡の場所は、
兵庫県淡路市(北津名郡:当時)北淡町。遺物
が出土したのは、西暦1997年前後の事の、
ようである。
 遺物の成立年代は、抄録にもあるが、遺跡自
体が弥生時代後期後半のものとされ、発掘報告
書第46ページにも、繰り返し、2世紀程度の
遺跡で、4世紀に突然消滅した北淡路島の集落
跡であるとの旨、書かれているようである。
 遺物の写真は、発掘報告書写真図版第16:
”第2竪穴建物(SH02)土器群2出土土器”
の、下から3段目左に在り、遺物番号第85番
との旨、ナンバリングされている。土器の破片
のようである。

おぎわら王奔.gif

 上図のように、左に縦に黒々と漢字で太く「
王奔」とも読めるような模様が有る。鉢型土器
の破片と見られているようであり、発掘報告書
第17ページ付近の記載によると、第2竪穴住
居跡から出土した土器は、全部弥生土器に分類
されると見られたようである。
 六朝時代の中国の渡来人が、大陸の本国の王
か、または淡路島北の地元の初期の有力者に、
何か貢物をするときに用いた鉢型の入れ物に、
識字出来たので、漢字を書いたのかもしれない
と私的に推定する。瀬戸内海一帯に、渡来人が
2世紀には、分散して居していたのであろう。
(2023/03/10)

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