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兵庫県加西市戸井町坪1号窯跡で平安初山泰墨書土器(長さん)

今回は兵庫県加西市の低山に囲まれた盆地
地形の山際にある平安時代の窯跡とみられ
る遺跡で、山奉と読める、杯型の墨書土器
が出土したとの話題である。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書データベース
全国遺跡報告総覧に登録・公開されている。
 pdfファイル名は以下のとおりである。
18761_1_戸井町坪1号窯.pdf
 発掘報告書の名称は以下の通りである。
兵庫県文化財調査報告第74冊
戸井町坪1号窯、西暦1990年3月、
兵庫県教育委員会。
 遺跡の場所は発掘報告書冒頭例言による
と、兵庫県加西市倉谷町字戸井町坪。
遺物が出土したのは、西暦1989年前後
の事のようである。
 遺物の成立年代は、発掘報告書第87ペー
ジ付近の「小結」の記載から、9世紀初の、
平安時代前期と見られるように読み取れる。
 遺物の写真は発掘報告書写真図版第19
の上カラム「第1次床面出土土器」の、左
上にあり、遺物番号第9番との旨ナンバリ
ングされ、杯土器の底・裏面の写真のよう
に、私には見える。

戸井町坪1号山泰.gif

 上図のように、中央に縦に、第2字目の
下部がやや薄いものの、漢字で「山奉」の
ように見える模様があり、大将ケ峰山等を
奉じているように見える。窯自体に山際の
祭祀場が平安時代に併設されて、存在した
のかもしれないと私見する。(2023/03/11)

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