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富山県高岡市五十里沼田遺跡で5C泰山墨書土器(長さん)

 今回は、富山県高岡市の海岸付近の丘の
麓にある、近隣に古墳が存在する遺跡で、
奉山と書かれた、瓶のような形の土器の下
部とみられる遺物が出土したとの旨の紹介
である。
 遺物の写真がweb上に公開されていて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が
奈良文化財研究所発掘報告書データベース
全国遺跡報告総覧に登録公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
5948_1_五十里沼田遺跡調査概報.pdf
発掘報告書の名称は以下の通りである。
高岡市埋蔵文化財調査情報第61冊五十里沼田遺跡
調査概報、西暦2005年3月、高岡市教育委員会。
 発掘報告書、本文末尾抄録により遺跡の
場所は、富山県高岡市五十里。遺物が出土
したのは西暦2003年前後の事のようで
ある。
 遺物の成立年代は、遺物は第4遺物集積
遺構から出土したが、発掘報告書第7ペー
ジ付近の記載から、この遺構から出土する
遺物は古墳時代中期、5世紀前後のものと、
見られているように読み取れる。
遺物の写真は発掘報告書写真図版第403:
”土師器壺。小型丸底土器・鉢(古墳時代
前期~後期)”の第3段目左に在り、遺物
番号第2043番との旨ナンバリングされ
ている、丸瓶の底部分のような土器の一部
の、底に近い側面である。

五十里泰山.gif

 上図のように淡いが、写真の中央に漢字
で”奉”その右側に、やや黒く”山”のよ
うに私には見える模様がある。古墳時代に、
高岡市の遺跡付近から見える北側の、小高
い山の峰を拝む神事に使用する、祭祀用の
土器なのかもしれないと私見される。模様
がはっきりしないが。5世紀にも祭祀用の
奉山という文字が、日本で書かれていた証
拠のひとつではないかと、私は考えている。
(2023/05/17)

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