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岡山県八束村水別古墳で古墳期泰山墨書土器(長さん)

 今回は、表題の岡山県の山間部の古墳
跡で、副葬品土器の中に、漢字で奉山と
書かれたような模様の土器が、出土して
いるとの旨の紹介である。
 遺物の写真がweb上に公開されて、
発掘報告書に載っている。発掘報告書が、
奈良文化財研究所発掘報告書デタベース
全国遺跡報告総覧に登録公開されている。
 pdfファイル名は以下の通りである。
4611_1_水別古墳群・水別遺跡.pdf
 発掘報告書の名称は以下の通りである。
岡山県埋蔵文化財発掘調査報告第131
水別古墳群・水別遺跡、1998年、
岡山県教育委員会。
 遺物はこのうち、古墳跡で出土したよ
うである。
 発掘報告書冒頭例言により遺跡の場所
は岡山県真庭郡八束村下長田488-1。
遺物が出土したのは西暦1996年前後
の事のようである。
 遺物の成立年代は、遺物は第1号墳墓
から出土したが、発掘報告書第35ペー
ジ付近の記載により、出土した土器の形
等から7世紀~8世紀前半の古墳期後期
から末期の間と考えられているように私
には読み取れる。
 遺物の写真は発掘報告書写真図版第
12の最上段右側に在って、遺物番号第
14番との旨ナンバリングされ、第1号
墳出土土器(2)との旨、下段に付記さ
れている。顕花用の花瓶のような形の土
器である。

水別古墳泰山.gif

 上図のように、胴の部分で写真の右の
中段に漢字で「奉」のように見える模様
が有り、その左斜め下に同じく漢字で、
「山」のように見える模様が有って、
山を奉じる祭祀用のようにも見える。尚
山の上の煤模様も、崩れているが「奉」
かもしれない。「奉・奉山」と読むべき
かとも考えられると思う。
 埋葬されている人間が神主か、または、
山で何らかの経済活動を古墳時代に行い、
その結果、成功した人物ではないかと私
は疑っている。(2023/05/23)

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